バッテリーの持ちなどを考えると、この組み合わせが良さそうです。とりあえず将来のことを考えて、CLIE向けのソフトは仮想マシンで用意して、同様の環境をEeePCにも用意しておくことにしました。
まずはCDのバックアップです。Linuxマシンで dd コマンドを使ってisoイメージファイルを作成します。まずはインストールCDを挿入してから、mountコマンドでデバイスを確定します。次の例では /dev/sr0 (USB DVD)
$ mount | grep CLIE
/dev/sr0 on /media/CLIE_1 type iso9660 (ro,nosuid,nodev,uhelper=hal,uid=500)
イメージを作成します。
$ dd if=/dev/sr0 of=clie_1.iso
インストールCDの2枚目(辞書つきのCLIEにしかないかもしれません)も同様にしてイメージファイルを作成します。自分の場合は、BBeB Dictionaryとキーボードもあるので、それらに付属していたインストールCDもイメージファイルを作成しておきました。
$ dd if=/dev/sr0 of=clie_2.iso
$ dd if=/dev/sr0 of=clie_keyboard.iso
$ dd if=/dev/sr0 of=BBeB_Dic.iso
作成したCDイメージは仮想マシンでは簡単にマウントできます。EeePCで使うためには、マウントツールを別途用意する必要があります。ここでは、@IT:Windows TIPS — Tips:仮想CD-ROMイメージをマウントする(vcdrom.sys編)を使うことにしました。@IT:Windows TIPS — Tips:仮想CD-ROMイメージをマウントする(DAEMON Tools編)で紹介されているものは期間限定の無償版がありますが、ずっと使いつづける場合は製品購入が必要だからです。(*追記:その後の調べで、Light コマーシャル版だと、非商用利用に限り無償だということが判明しました。)
ということで、MSDN Subscriptions FAQ: Subscription benefits, access, licensing, more | MSDN Subscriptionsのページの「Mounting ISO files virtually」の項にある[Virtual CD-ROM Control Panel for Windows XP]からツールをダウンロードしてインストールしました。手元では結構いい感じに動作しています。
ネットワーク経由にするので、仮想マシンはブリッジ接続でLANへつながるようにしておきます。仮想マシンを起動したら、CDイメージをマウントして、次のソフトをインストールします。CLIE Palm Desktopをインストールした時点で本体とHotSyncをします。なお、ユーザ名に日本語を使っていると問題が出る場合があるらしいので、英数を使っておきました。HotSyncができたら、CLIE Organizer for PCをインストールして、必要なものをPC, CLIEへインストールするだけです。
- CLIE Palm Desktop
- CLIE Organizer for PC
ネットワークを使ってクリエ本体とWindowsXPとのHotSyncするためには、WindowsXP側のHotSyncの設定で、対応をする必要があります。
WindosXPの設定
- アイコントレイの HotSync アイコンをクリックして、ネットワークにチェックを入れる。
- [起動/接続設定]の[ネットワーク]タブで、実際に HotSync したいユーザーにチェック
- [TCP/IP の設定]で、IPアドレスとコンピュータ名を確認する。
- [サブネットマスク]を指定(255.255.255.0)
CLIEの設定
- [プライマリコンピュータの設定]から指定
- [プライマリコンピュータ名]に、「!!」を入力(この値は変更しない)
- [プライマリコンピュータのアドレス]に、確認した値を入力
- [サブネットマスク]を指定(255.255.255.0)
- [モデムHotSyncの設定]でネットワークを選択
- HotSync 画面で、モデムを選択、サービスは Wireless LAN を選択
- 電話番号は入力しない。
うまくできない場合は、「第1回:「クリエ」の HotSync トラブルをまるごと解決!」を参考にするといいでしょう。
最終的にインストールしたのは、下記です。
- SonicStage(CD同梱)
- BBeB Dictionary Viewer(CD同梱。ただ、PC版については仮想マシンから使うにはいろいろと面倒そう)
- PEGA-KB100(キーボード用ドライバ)
- Adobe Reader 9(CD同梱版が古いバージョンだったため)
- QuickTime7 (ImageConverterに必要)
- ImageConverter (CLIEユーザ用でWebサイトからダウンロードしてあったもの)
調べている途中でVistaでもCLIEが使えるという情報があるのに気がつきました。面倒なので仮想マシンやEeePCを使いますが、参考までにメモをしておきます。USBでのHotSyncもできるようにするには、次のようにいろいろと工夫が必要なようです。ネットワークを使ったHotSyncや赤外線でのHotSyncでよければ、ここまでしなくてもダウンロードしたCLIE Palm Desktop 4.1をインストールするだけで良いようです。