HDDのデータをきれいに消す

HDDの廃棄を安全にするためには、物理的に破壊するのが良いようですが、単にデータをきれいさっぱり消したいだけ、という場合はどうすればいいでしょうか。

Mac OS Xではディスクユーティリティにて可能だということで、ゼロフィルなどのオプションを使って処理をすれば良いようです。空き領域のみのデータ消去も可能のようです。Mac OS X へ USB HDDとしてつけて処理するのが簡単そうです。たぶん、ディスクフォーマット自体はあらかじめしておく必要があるはず。

Windowsでは、cipherコマンドと言うのがあり、これを使うと良いようです。対象ディスクについて、一度フォーマットをかけてから、cipher /w と打てば良いようです。ただし、Windows 2000(SP3以降)、Windows XP のNTFSでないとつかえないようですし、システムドライブ(C:と考えていい)では完全有効というわけにはいかないようです。ユーティリティソフトとしては、「Vector:dkclear (Windows95/98/Me / ユーティリティ) – ソフトの詳細」というものがありますが、結局、システムドライブに対しては有効ではないので、そういうのはとりはずして、USB HDDとかに一度してから、対処するということになりそうです。それなら、cipherで十分かな、という気がします。

Linuxでは、ext2/3の空き領域をゼロクリアするコマンドというのがあるそうです。ext2/3でフォーマットしてから、zerofreeコマンドを使います。指定方法は、zerofree [-n] [-v] filesystem とするようで、各オプションは「 -n 確認をするだけで、実際の処理はしない」「 -v 進捗出力をする」となります。filesystemには、マウントしていないファイルシステムを指定します。リードオンリーでマウントしていても大丈夫なようです。

各OSで、いちおう、それなりに対処はできるようです。