KisoJava 1

改訂版基礎Javaを執筆するにあたって意識した事 その1

プログラミングについて理解する前に、まずはコンピュータがどういうものなのか、どう使うことができるのか、どれくらい便利なものなのか、といったことを知らないと、興味がわかないのではないか、と考えています。最近は、学校でパーソナルコンピュータを使ったり、携帯ゲーム機や携帯電話などで使っているので日常的にコンピュータを使っていますから、コンピュータがあるとどれくらい便利なのか、ソフトウェアとはどういうものか、といった基本的な部分については知っている人が多いはずです。そういう意味では、自分がプログラミングについて勉強をしたころに比べると、遥かに良い環境なのだと思います。

そんなことを思いながら、Javaを使ったプログラミングを勉強しようと思った人がまず理解した方がいい事は何か、と考えたところ、Javaのプログラムを実行する方法だと思いました。これから勉強しようとしているプログラム言語で、いったいどういったプログラムを作成することができるのか、作ったプログラムはどうやって実行することになるのか、こういった部分はプログラミングには直接関係ありませんが、重要な事です。プログラムを動かすためには、まず自分でプログラムを作成することから始める、という順番でもいいのですが、先にどういうものが実現できるのかを知った方が興味を持てるのではないかと思ったのです。

ということで、Javaプログラムの例としてBeanShellとRobocodeを持ってきて紹介しています。これらを実行するためには、JREが必要なので、それをインストールすればJavaプログラムが動く事を説明し、どうやってJavaプログラムを実行することができるのかも説明しています。

コンピュータを使い慣れていない人が、プログラムを勉強するということはないと思いますが、JavaプログラムはWindowsアプリケーションの中ではちょっと特殊ですから、やはり、こういった常識的な部分から入って行くのがいいのではないか、と考えた結果なのです。

JREのインストール、Javaプログラムを実行してみる、というプログラミング以前のことを導入に持ってきているJavaの入門書籍はあまり見かけないのですが、皆さんの評判はどうなのでしょう。気になります。:)

KisoJava

本日発売。

Amazonでは、まだ書籍のカバーイメージがアップされていませんが、出版社の編集者さんの話によるとコントロールできない部分だということで、しばらく用意されないかもしれません。クリック数がある程度いかないと表示されないのでしょうか。よくわかりません。

近くの書店へ見に行きましたが、H書店にはありませんでした。T書店には1冊だけおいてありました。売れ筋のシリーズものは平積みされているのですが、今回の書籍が同等になるには道のりは遠いかもしれません。デザインとかは結構気に入っていて、見劣りはしないですが、中身に魅力を感じてくれる人がどれくらいいるのかが最大の問題です。

しかし、いつもながら、書店に自分が執筆した本が置かれていると、なんとなく嬉しくなってしまうものです。無事、出版までいけて良かったです。