Raspberry Pi でプログラミングを楽しみましょう

日経Linux 2014年5月号に短期連載「Raspberry Piをプログラミングで楽しもう」を執筆していて、第1回が掲載された見本誌を編集部よりいただきました。編集部の皆さん、ありがとうございます!
ということで、さっそく宣伝です。
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ここのところ、小型のLinuxマシンが安く入手できるということで、そこそこ散財しているところですが、面白いですね。ローレベルなセンサーデバイスをマイコンと同じ感覚で接続して、かつLinuxから簡単に使えるというのは楽しいものです。学習用のシステムだとLEGO EV3を購入するとか、マイコンとPCをつなげるとか、いろいろ敷居が高くて大変なのですが、Linuxマシンなら汎用性も高く、プログラミングもしやすく、手軽さが段違いに良いです。Arduinoなどでも楽しめますが、あちらは他のマシンと連携させるのにシリアル通信で頑張る必要があったり、ネットワーク接続させようとすると通信プログラムを記述するのが大変だったりと、なかなか面倒なところが多いところがあります。これまでソフトウェア屋さんだったかハードウェア屋さんだったか、どちらよりかだったかで、このマシンのありがたみというのは変わってくると思いますが、「Arduinoのようなデバイスは得意だけどLinuxはまだあまり使ってみていないから勉強してみたいと思っていた」という人にも、「Linuxは得意だけどArduinoまで手を出すのはちょっと大変そうだと思っていた」という人にもお薦めできるマシンです。だからこそ、ここのところ注目されて盛り上がっているのでしょう。技術的には格別新しいものがあるわけではありませんが、格安のローレベルまでさわれるマシンの登場により、技術の発展により見えにくくなっていた部分を理解するために手軽に使い倒すことができるようになりました。これまでさわったことがない人は、ぜひ入手して、遊んでみてもらいたいですね!

もちろん、実際の製品を作る際は、性能やハードウェアの価格などを考えた上で、どのハードウェアを採用するかは決める必要があります。しかし、基本知識がないとマイコンですむことをPCでやろうとしていたり、PCだと簡単にできることをマイコンで実装しようとして苦労したりすることが多いでしょう。PCとマイコン、それぞれのエキスパートが組んで製品を作ることもあるでしょうが、お互いがそれぞれの技術について疎いまま一緒に仕事をすると、インタフェース部分でうまくいかないことが起きたりします。両方の知識があれば、そういったことが少なくなって、より良い製品作りができるようになるはずです。つまり、「Linuxだろうがマイコンだろうが、どんとこーい!」と言えるエンジニアになれると、より世の中に役立つものをうまく作れるようになれるということです。そういったエンジニアになるための一歩を踏み出すのにあたり、Raspberry PiやArduinoといったマシンで勉強をするというのは、良い選択肢だと思います。また、このマシンは安く入手できるため、プロトタイプを作ってみたりするのにも適しています。皆さんも、小型PCの世界に踏み込んでみませんか?

目次などは「日経Linux – 本誌目次 – 2014年5月号:ITpro」をどうぞ。他の記事については、これから読んで楽しむところですが、まつもとひろゆき氏の連載も、特集の「自分だけの面白ガジェットを作ろう!」も楽しそうですよね。

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