日経Linux編集部より「日経Linux 2021年5月号 [雑誌] 」をいただきました。ありがとうございます。
さて、自分は『ラズパイで楽しむLinuxライフ 「Raspberry Pi Pico」が登場!MicroPythonで動かそう』の執筆を担当させていただきました。目次は「日経Linux 2021年5月号|日経Linux」にあります。
今回、ラズパイで楽しむLinuxライフでは Raspberry Pi Pico について解説をしています。開発用に使用する OS は Raspberry Pi OS を使っていますが、Thonny Python IDE が使えれば Windows、macOS、Ubuntu でも同様にして Pico の開発ができます。そのため、Thonny Python IDE のインストール方法も説明しています。Pico と 他のマシンとの通信については、USB シリアル通信が便利なので、Python で実現する方法も簡単に説明してあります。これを知っていれば、Raspberry Pi 4B と Pico を組み合わせて使うことができます。
ちなみに、記事では解説していませんが、Pi Zero と Pico を組み合わせて動作させたいときは、GPIO ピン経由での UART によるシリアル通信を使いたいところでしょう。また、電源も Pico の GPIO と Zero の GPIO をつなげて供給することで、デバイス本体のサイズを小さくできるはずです。GPIO ピン経由で UART を使ったシリアル通信をしたい時は、Pico へ書き込むファームウェアをリビルドする必要があるようなので、少し手間がかかります。
そういったことをしたい場合でも、先に USB シリアルでシリアル通信プログラムの動作確認をしておいてから、使用する通信経路を UART へ切り替えることにすると、通信プログラムと通信の本体設定とを切り分けて作業ができます。毎日少しずつ開発をしたりするときは、成果が少しでも目に見えたほうがモチベーションもあがるので、一度に全部やるのではなく、やりたいことを分解して少しずつできあがるようにすると、長く続けられて、作りたかったものを完成させることができると考えています。
ラズパイは電子工作をすることができますが、アナログセンサーをつけるためには ADC を別途用意する必要があったり、使える PWM 用のピン数に制限があったり、ちょっと複雑なシステムを作ろうとすると、マイコンが欲しくなります。そうすると、Python(MicroPython) で使えるマイコンとラズパイを組み合わせたくなり、Pico が欲しくなるはずです。MicroPython が使えるマイコンは Pico 以外にもあるので、ラズパイブランドにこだわりがないなら、そちらを使っても良いでしょう。MicroPython の提供する API も一度は眺めておきたいところですよね。
さて、他の特集は次のように、どれも面白そうな内容です。
- 【特集1】埋もれた便利アプリを発掘! あなたの知らないお宝Ubuntuアプリ100
- 【特集2】Linuxを核に全部つなぐ! PC&スマホ&クラウド連携 虎の巻
- 【特集3】無料で使えるようになったRHEL8をとことん活用! 前編 インストールからゲームのプレイまで
- 【特集4】キーボード一体型の新モデル Raspberry Pi 400を検証
また、「基礎講座 PC&ラズパイ両対応! Linuxで学ぶセキュリティ入門」という新連載も注目ですね。
さて、いつものとおり、ラズパイ関連商品を紹介しておきます。
- Raspberry Pi 4 Model B (8GB) made in UK 技適マーク入
- Raspberry Pi4 ModelB 4GB ラズベリーパイ4 技適対応品
- Raspberry Pi 4 Model B/2GB RS版
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- Miuzei 最新 Raspberry Pi 4 ケース
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