PHPによるWordPressカスタマイズを考えているなら、この「PHPによるWordPressカスタマイズブック―3.x対応」は購入を検討しておくとよい。サンプルコードも提供されている。
Amazonの書評では、評価が分かれているが、カスタマイズに必要な知識はきちんと載っている。ただし、PHPやWordPressの入門的な説明については書いていない。RDB接続の話などでもSQLについての解説は特にされていない。Webデザイナ向けではなく、開発者向けの内容なので、PHPプログラマなら理解できるはずだ。もし、PHPについて不安があるなら、本書を読むのと並行して入門書で勉強すればいい。入門レベルをクリアしているなら、PHPのリファレンス本を用意するか、インターネット上のPHPリファレンスサイトをブックマークして、いつでも参照できるようにしておけば十分だろう。
目次からわかるように、デザイン系の話はないので、それを期待して購入してはいけない。システム的にカスタマイズする場合の説明がメインだ。ただし、テンプレートファイルの構成についても説明がされているので、独自テンプレートを作りたいのなら、購入してみてもよいかもしれない。
なお、記載されている内容は、インターネット上で一生懸命調べたり、ソースコードを眺めたり、DBに登録されたテーブルを見れば、大体わかるといえばわかるが、このように１冊にまとめられていて、とっかかりとなるキーワードやファイル名がわかる本というのは貴重だ。WordPressのサイトを構築するにあたって、プログラムレベルでのカスタマイズやプラグイン開発が必要なら、手元にあると安心できる。
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