コマンドの実行結果やエラーメッセージを破棄するには

次のような expr_sample0.sh があったとします。

expr "$1" + 1 > /dev/null
if [ $? -le 1 ]; then
  echo "$1 is number"
else
  echo "$1 is not number"
fi

コマンドを実行するときにパラメータへ数字を渡すときはいいのですが、文字を渡してエラーとするときに、exprコマンドのエラーも一緒に表示されてしまいます。

$ sh expr_sample0.sh 1
1 is number
$ sh expr_sample0.sh 2
2 is number
$ sh expr_sample0.sh a
expr: not a decimal number: 'a'
a is not number

コマンドを実行した時に、コンソール画面へエラーが表示されると困るときもあるので、スクリプトで使っているコマンドでエラーが発生した場合は何も出力しないようにしたいときがあります。

そんなときは、「コマンド > /dev/null 2>& 1」とします。ここの2はエラー出力用のスペシャルデバイスファイルで、1は標準出力用のスペシャルデバイスファイルを表しています。expr_sample0.sh へ適用してみましょう。

$ cat expr_sample.sh 
expr "$1" + 1 > /dev/null 2>& 1
if [ $? -le 1 ]; then
  echo "$1 is number"
else
  echo "$1 is not number"
fi

実行結果は次のようになり、exprコマンドの実行結果が表示されなくなったことがわかります。

$  sh expr_sample.sh 2
2 is number
$ sh expr_sample.sh 3
3 is number
$ sh expr_sample.sh a
a is not number

hiro345