UbuntuにWordPressの環境を用意したVagrant Box

*2014-03-17にBoxファイルを更新しました。

UbuntuにWordPressの環境を用意したVagrant Boxを作成してみました。WordPressの開発やお試しに使えるものです。「http://202.133.112.84/ubuntu12_wp.box」からダウンロードできます。良かったら、使ってみてください。Vagrantをインストールしていれば、下記のコマンドを実行するだけでWordPressの環境が手に入ります。

$ mkdir -p ~/workspace/vagrant/ubuntu12_wp
$ vagrant box add ubuntu12_wp http://202.133.112.84/ubuntu12_wp.box
$ cd ~/workspace/vagrant/ubuntu12_wp
$ vagrant init ubuntu12_wp
$ vagrant up

ライセンスについて
Vagrantが提供しているprecise32のBoxへ、virtualbox-guest-dkms, lamp-server, wordpress, wordpress-l10n, phpmyadmin, apache2 といったパッケージを追加してあります。これらのソフトウェアの利用ライセンスに同意できる人だけ、利用をしてください。まず、GNU Public License v2に同意が必要です。PHPライセンス、Apacheライセンスにも同意が必要です。WordPressを使う時点で必要なソフトウェアの利用ライセンスなので普通は問題ないと思います。virtualbox-guest-dkmsはオープンソース版のVirtualBox Guest Additionを使うわけではないので、VirtualBox_PUEL – Oracle VM VirtualBoxのライセンスに同意が必要です。大雑把にいうと、個人用途、評価用途であれば使えるということです。


ホストオンリーネットワーク
ホストオンリーネットワークとして192.168.80.80と192.168.81.80を使います。すでに使っているネットワークとぶつかる場合は調整をしてください。Vagrantによるホストオンリーネットワークの追加がうまくいかない場合は、VirtualBoxの環境設定を開いてネットワークの項目でホストオンリーネットワークを追加してください。まずは、IP v4には192.168.80.1、IP v4のネットマスクには255.255.255.0を指定したものを用意し、その後同様にして192.168.81.1のものを用意してください。

sshアカウント
http://files.vagrantup.com/precise32.boxで公開されているBoxをベースにして、apt-get updateやapt-get dist-upgradeをしてあります。アカウントは同じで、vagrantアカウントを用意してあります。パスワードはアカウント名と同じです。このアカウントはsudo権限も所有しています。sshはホストの2222番ポートをポートフォワードして仮想マシンの22番ポートへつなげるように起動しています。

vagrant sshを使う場合は、Vagrantfileがあるディレクトリで下記コマンドを実行します。

$ vagrant ssh

普通にsshコマンドで接続する方法もあります。

$ ssh -l vagrant -p 2222 localhost

公開鍵を使う場合は、「パスフレーズなし」の秘密鍵が、ホームディレクトリの .vagrant.d/insecure_private_key にありますから、それを指定して接続しても良いでしょう。よくわからない場合はパスワードで接続してください。

Ubuntu WordPress
vagrant up ができたら、http://192.168.80.80 へアクセスするとUbuntuのWordPressパッケージを使ったWebサイトが表示されます。管理画面はhttp://192.168.80.80/wp-admin/ へアクセスします。adminユーザでパスワードwordpressでログインできます。

MySQL and phpMyAdmin
MySQLデータベースの管理をするには、http://192.168.81.80/phpmyadmin/ へアクセスして、rootユーザでパスワードmysqlでログインします。ここでデータベースの作成、データベースユーザの管理などができます。vagrant sshで接続してmysqlコマンドを使うという方法も可能です。

インストール体験用WordPress
http://192.168.81.80/wordpress にアクセスするとWordPressのインストールが体験できるようになっています。インストールをする場合は、データベースを作るところから必要です。phpMyAdminで作ってください。ここのファイルはサーバ上でさわることができます。vagrant sshなどでリモートログインして、/var/www/wordpressを見てください。もしくは、scpやsftpなどを使ってファイルアップロードをすることができます。

開発用WordPress
http://192.168.81.80/wp/ は Vagrantfileがあるフォルダのwpフォルダと対応します(シンボリックリンクをしてあります)。ここへWordPressのファイルをおけば、ホスト側マシンでファイルを編集すると、ゲスト仮想マシン側に自動反映されます。されます。たとえば、wp/wordpress とWordPressを用意したとすると、http://192.168.81.80/wp/wordpress/ でアクセスできます。WordPressをインストールするには、WordPressのアーカイブファイルを自分で用意して、wpへ展開が必要です。また、ここのWordPress用にデータベースを用意する必要があります。準備ができたら、インストールをしてください。

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