Fedora18でGA-P55A-UD3R のマザーボードを使うときはネットワークデバイスドライバを用意しよう

RTL8169でWOLが動かないときに調べること」に書きましたが、Fedora18でも同じようにNICについてOS側が誤認識をしました。

GIGABYTE の GA-P55A-UD3R のマザーボードを使っているマシンがあります。このマシンでは「GIGABYTE – マザーボード – Socket 1156 – GA-P55A-UD3R (rev. 2.0)」でスペックを見るとわかるように、LAN機能は RTL8111E で実装してあります。このマシンへFedora18をインストールしたところ、r8169と誤認識をしました。

Fedora16だと大丈夫だったと記憶しているのですが、その前のFedora14あたりだと駄目でした。CentOS6.2でもダメでした。このマシンへ最初にOSをインストールしたときに発生した問題について、r8168 | hiro345 に対策した記録が残っています。ということで、Realtek のNICについては、OS側が誤認識をする場合があります。気をつけましょう。

調べてみると、「Wake-on-LAN – MythTV Official Wiki 」に記載がありました。「Wake On LAN, Fedora 11 and Realtek RTL8111/8168 (etc)」のところを読むと、下記のチップを使っている場合に問題が起こるそうです。

RTL8111B/RTL8168B/RTL8111/RTL8168
RTL8111C/RTL8111CP/RTL8111D(L)
RTL8168C/RTL8111DP/RTL8111E
RTL8105E

解決策は、Realtekのサイトからドライバをダウンロードしてインストールするということです。http://www.realtek.com.tw/downloads/downloadsView.aspx?Langid=1&PNid=13&PFid=5&Level=5&Conn=4&DownTypeID=3&GetDown=false)

ということで、Kernel 3 にも対応しているようなので、最新版をダウンロード。ネットワークの管理もなにか変わっているようなので、再設定はGUIのアイコンから実行しました。

$ tar xf r8168-8.035.00.tar.bz2
$ cd ~/download/r8168-8.035.00
$ sudo make clean modules
$ sudo ./autorun.sh 
$ sudo depmod -a

認識しているモジュールの再確認。手元のマシンでは eth0 ではなく、p17p1 になっていました。

$ lsmod |grep r816
$ ifconfig -a
$ sudo ethtool p17p1

なお、 /etc/modprobe.d/blacklist.conf へ下記を追加しておくと良いとのこと

blacklist r8169

ドライバを変更したので、ifcfg-p17p1に「ETHTOOL_OPTS="wol g"」記載しました。これでWOL機能が有効になりました。

なお、Kernelを3.8にあげてしまうと、ドライバのコンパイルができなくなります。「r8168-8.035.00.patch」を適用するとコンパイルできてネットワークにつながりました。ただ、これを使った場合は nmcli による down がうまくできなくなります。Kernel 3.6 のときはそういった問題はおきなかったのですが…

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