PHP Ninja という WordPress の PaaS が話題になっているようなのでちょっとだけ調べてみました。
ネット上では「ダッシュボードが高速だ」ということです。普段使っているサイトとの速度比較もできるようなので試して見たところ、PHP Ninjaの方が 3倍程度高速という結果がでました。どうやって速度比較をしているのかは確認はしていませんが…
どのサービスに比べて高速なのかはよくわからないのですが、大抵こういうのは「当社製品比較」ということが多いので、ファーストサーバの他のWordPressのサービスと比較しているのだろうと考えています。
気になる料金体系ですが、月額 1万円程度。バックエンドは Z Cloud だということなので、自前で Z Cloud を使うという手もありそうです。Z Cloud は月額 6000円程度。つまり、申し込み、解約、サポートといったサービス分を実現するのに月額 4000円分 PHP Ninja の方が値段が高いということですね。CPUバースト対応にするには月額 2万円程度は必要なようです。CPU稼働時間に課金されるそうなので、想定よりアクセス数が多い日が続くともっと高くなるはず。
ファーストサーバで他のWordPressサービスはいくらで利用できるかを比較することもできます。PHP Ninja は大規模向けのサービスであることがわかります。既存のデータセンタで大規模向けのサービスを実装しようとすると、もっと月額が高額になりますから、かなりお得だということもわかります。ただ、通常はネットワークトラフィックの方が先にボトルネックになりやすいので、そのあたりも考慮するとPHP Ninjaだけでは要件を十分には満たせない場合もありえます。
さて、最大の問題は提供している会社が「ファーストサーバ」だという点なんですよね。データ消失事件がありましたから、「同じようなことが起こるのではないか」という不安は消せません。バックアップは自前でとっておくのは当然だとしても、「ファーストサーバ側の人為的作業によって発生したデータ消失」によって自分が余計な作業をするのは嫌だと考える運用担当者は多いはず。このあたりへの対策も含めて検討が必要ですね。
ちなみに、WordPressで高速化をしたいときは、下記のような参考書が役に立つでしょう。興味のあるようでしたらどうぞ。