仮想ディスクの変換方法にはいくつかある。ただ、仮想マシンのスペック自体に差があるので、OSによっては、他の仮想マシンへ変換してしまうと動作しなくなることもあるようだ。Linux系だと再インストールして必要なものを持っていった方が速く対応できるかもしれない。基本はRAW型へ変換してから各フォーマットへ変換が良いのだろう。qemu-imgコマンドが便利である。

VirtualBox用からKVM用への変換例

$ VBoxManage clonehd --format RAW disk.vdi disk.img
$ qemu-img convert -f raw disk.img -O qcow2 disk.qcow

VMware用からVirtualBox用への変換例

$ qemu-img convert disk.vmdk /tmp/disk.bin
$ VBoxManage convertdd /tmp/disk.bin disk.vdi

VirtualBox用からVMware用への変換例

$ VBoxManage clonehd --format VMDK disk.vdi disk.vmdk

ディスクのコンバートがうまくできたかどうかは、マウントしてみれば良いのだが、ちょっとした計算が必要。簡単にやるためには、kpartxコマンドを使うと良い。

$ sudo kpartx -a -v disk.img
$ sudo mount /dev/mapper/loop0p1 /mnt
$ sudo umount /mnt
$ sudo kpartx -d disk.img

kpartxを使うと、/dev/mapper/ にパーティション単位でデバイスが用意されると考えて良い。後片付けにkpartx -dをすることを忘れないようにしよう。