Visual C++ 2010

ひと目でわかる Microsoft Visual C++ 2010 アプリケーション開発入門 (MSDNプログラミングシリーズ)をざっと流し読みをしています。まだ前半を読み終えたところですが、簡単に書評を。

他の言語を学んだことがある人なら、本当にざーっと読めるので、嬉しい本だ。統合環境の使い方も大体わかる。何となく使ってみるだけでもわかるようになりそうですが、こういう本を片手になぞってみた方が効率が良い気がする。基本中の基本と思われる部分を単純明快に説明をしているので、ぱっぱっと進めることができる。

ただし、言語的な解説は大雑把なので、プログラミング初心者はとっつきにくいかもしれない。書籍の通りに作ることはできるけど、実際に自分で何かを作ろうとしたときに、とまどいそう。次は文法事項もしっかり見につけたいと思うはずなので、別途一冊文法解説書が欲しくなりそう。さらに、実際に何かのプログラムを作るには、別途、リファレンス系の書籍を購入する必要がありそう。ということで、プログラミング初心者が最初に手に取る入門書としては人を選ぶ気がする。

サンプルプログラムは、単純な機能しか持たないGUIアプリで、記述して確認する作業は非常に少ないので、忙しい社会人が独習するには良さそう。あっさりした解説でかまわないから、なにはともあれ動かしてみた方が理解が速い、という人にはいい本だろう。

プログラミング言語は、いろいろなコードを見たり、自分なりにちょっとした修正を加えて改造してみたりして、そうやって少しずつ学んでいくものだし、結構よく勉強したつもりでも、知らない文法に出会うことが多いものだから、これ1冊でプログラミングできるようになると思わないで読んでみるといいだろう。

とりあえず、そんな所感を持った。

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