docker、Vagrant は今後必須となりそう

2014-04-19 第50回 NSEG勉強会(第50回勉強会 – 長野ソフトウェア技術者グループ NSEG)に参加しました。また、時間があったので「Arduino、Raspberry Pi、PIC 入門以前」というタイトルで発表をしてきました。

いろいろなものがあって、最初に「3万円も必要なのか」と思って調べたらもっと安くできそうだとなりつつ、浮いたお金で結局3000円とか4000円のものをどんどん購入していくと、結構な金額になるのですが、そのあたりがうまく伝わったかどうか、というところが発表後の反省です。皆さん「やっぱりお金がかかるんだなぁ」と思われたようですが、うまく選択をして可能な範囲でパーツを購入すれば楽しく電子工作ができるので、これを機会にチャレンジしてもらいたいところです。

他の発表では、Vagrant、dockerが話題にあがっていて、仮想化技術の普及がさらに加速してきていると感じました。

当日のツイートは「NSEG 第50回勉強会 #nseg – Togetterまとめ」にまとめがあります。Vagrantの発表については発表者の @matchy3 さんが「Vagrant でお手軽開発環境」で資料を、「matchy2/lamp-centos6 · GitHub」で開発した成果物を公開されています。Dockerの発表については発表者の @tmtm さんが「Dockerさわってみた」に資料を公開しています。

Vagrantは日常的によく使うようになってきていて、おかげさまで、ちょっと試してみたいツールがあったりしたときの環境構築に時間をとられることが減ってきています。NSEGの発表会でも最新の話が聞けたのでありがたかったです。こうやって身近なところで、Vagrant使っているという人が増えてきているというのは嬉しい限りです。ちなみに、Windows環境でのKnife Soloインストールは相変わらず大変だということで、発表者の @matchy3 さんが「嗤うプログラマー: Windows に Vagrant + Knife Solo環境を作る手順 2014年4月版」に情報を整理されたそうです。素晴らしい。

dockerはここのところ急激に注目されていて、Linuxの仮想コンテナをバンバン使えるということが魅力です。VirtualBoxで仮想マシンをたくさん用意してもいいのですが、リソースをできるだけ効率良く共有することを考えると、1つのVirtualBoxマシンでコンテナを複数走らせるということはやってみたくなります。VirtualBoxはnested vmが動かないので、これまでは諦めて複数のVirtualBoxを起動して使ったりしていましたが、dockerを導入すれば解決しそうです。ノートPCでのローカルテストでもLinuxを稼働させてテストするといったことが気軽にできそうです。運用環境では、今後はホストにWebアプリをインストールをするのではなく、コンテナ環境へWebアプリの実行に必要な環境と一緒にまるごとインストールして、独立した環境で提供するのが流行しそうな予感です。コンテナ環境があれば、これまで共存の設定が面倒で出来なかった複数のWebアプリを同一マシン上へ集約することができたり、マシンのリニューアル時のコンテナ移行作業が手軽になったりと、メリットと思えることが結構ありそうだからです。

ながぬまたつみさんの「Goについて」では、「Windows2000のサポート」が強調されていました。「Goアプリならユーザが別途ランタイムを用意しなくてもよくて簡単にインストールができる」という点も紹介していて、これは確かに便利そうだと思いました。Goもいろいろなところで注目は浴びているので、そろそろブレイクするのかもしれません。日経ソフトウェアでは2014年にブレイクすると予言していたぐらいですから、可能性は秘めています。ということで、注目、注目。

りずさんの「ReactiveCocoaでiOSでもMVVM」では、「ReactiveCocoa/ReactiveCocoa · GitHub」が紹介されていました。アーキテクチャについて理解を深めることができたような気がします。JavaScriptのフレームワークでも似たような話は良く出てきていて、利用するフレームワークの特長を理解した上で採用しないと何かとはまります。いまのところiOSアプリまで手が回っていないのですが、開発するときには検討してみようと思いました。

最後の @suno88 さんの「NSEGのこれまでとこれから」は第50回にふさわしい総整理でした。資料は「NSEG のこれまでとこれから」にあります。NSEG勉強会は毎月続いているというのは、すごいですね。発表会形式、もくもく形式、いろいろ変えながらやっていて、参加者数が結構維持できているのが良いのでしょうか。ちなみに、懇親会では平均年齢の高齢化が話題にはなっていましたが…

勉強会の後の懇親会では、久しぶりに技術ネタで飲みながら話ができたことから、いろいろと騒いでしまった気がしますが、楽しく過ごせました。

今回のNSEGも色々と刺激を受ける事が出来たので、参加して良かったです。運営の皆様、ありがとうございました。

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