日経Linux 2015年01月号で小型Linuxマシン Kinoma Create の紹介記事を執筆しました。

編集部様より日経Linux 2015年01月号をいただきました。ありがとうございます!

NikkeiLinux201501

今回は連載以外にも、特集のKinoma Createの記事も執筆をさせていただきました。ディスプレイと無線LANがついている小型Linuxマシンでいろいろなことに使えそうです。スイッチサイエンスから購入可能なので要チェックですね。

ダイナミック点灯
日経Linux2014年12月号から連載している「プログラミングでラズパイを楽しく動かそう」の第2回は、LEDのダイナミック点灯について解説をしています。マルチスレッドプログラミングを使っていないので、マイコンでも使える基本的な実装を紹介しています。

Raspberry Pi初心者向けの連載だと Python による実装が多いのですが、本連載ではプログラミング言語Cを使っています。WiringPiという使いやすいライブラリがあり、簡単なプログラムならプログラミング初心者でも十分使えるので、選びました。

7セグLEDを2つに増やしているので、プログラムはそこそこ複雑になっています。簡単なゲームも作ってみましたが、コード量がそこそこになりました。文法はできるだけ簡単なものしか使わないようにしているので、ポインタは出てきません。配列で頑張っています。構造体は単純なものを定義して使っています。ですから、Cを知らなくても、他のプログラミング言語の基礎をしっているなら、問題なくコードを読むことはできるはずです。

サンプルコードを自分でLEDやスイッチを使うプログラムに改造するのは簡単にできますから、是非、チャレンジしてみてください。

いじって遊ぶ面白工作マシン
特集2に『いじって遊ぶ面白工作マシン』があり、ここにKinoma Createの紹介記事があります。他にはArduino+Scratch for Arduinoを使って開発をする方法や、超小型Linux PCボードEdisonの紹介記事があります。

Kinoma Createはチップなどがむき出しになっているRaspberry PiやArduinoとはちがって、ユーザがそのまま使えるコンパクトなモバイルコンピュータです。ディスプレイや無線LANをRaspberry Piにつけてケースを用意して、バッテリーを用意して、といったことをするならKinoma Createを購入した方が手っ取り早いでしょう。microSDカードも使えます。JavaScriptとXMLでプログラム開発ができるので、Webアプリを開発している人なら、すぐに使えるようになるはずです。EclipseベースのKinoma Studioという開発環境を使うので、Eclipseに慣れていると楽でしょう。Linuxの知識はあった方が何かと良いですが、必須というわけでもありません。面白いですよ。

他の記事で紹介されているArduinoも楽しいですよね。Arduino Unoは1台しか持っていないのですが、互換機はいくつか持っているので、いろいろ活用したいと考えています。Scratch for Arduino を使う場合はPCが必要になるので、持ち運びをしようとすると、Raspberry Pi + Arduino といった組み合わせが考えられます。またはプロトタイピングをしてみるとかでしょうか。Scratchを使うとGUIアプリも簡単に作成できるので、よく子供がゲームを作るのに利用されていたりします。これに入力センサーとしてArduinoが使えると独自コントローラを簡単につけることができるようになるので、独創的なゲームが作れたりします。

Edisonは興味があるのですが、まださわっていません。全部やろうとすると、さすがに時間がたりません…

その他
特集1は「厳選6コースで必ずできる! 『決定版Linuxのはじめ方』」ということで、Linux入門ですね。仮想マシンでLinux入門することが非常に手軽になっているので、敷居は下がっていると思います。OS Xを使っている開発者ならターミナルアプリはおなじみでしょうから、Linuxもそれほど違和感がないと思います。こういった記事を参考にして、どんどんLinuxを使えるようになってもらいたいですね。個人的にはOS XにVirtualBox+Linuxを用意しているので、OS Xでは簡単にできることだけやって、少し本格的な作業をするときはLinux環境でやっています。仮想マシンなのでパフォーマンスは若干落ちるのですが、他のマシンとの連携がしやすいですし、ホストコンピュータを買い替えるときの移行作業も仮想マシンの移動で済むので、全体的に快適に使えています。

Raspberry Piのもう1つの連載「モノ作り超入門シーズン2」では、Strawberry Linux のINA226を使った電流・電圧・電力計モジュールを使ってI2Cについて解説がされています。どうやってデバイスが動いているかを調べる方法が紹介されているので、普段そういうことを勉強する機会が少ないソフトウェアエンジニアにはありがたい内容です。

「まつもとゆきひろの作りながら学ぶプログラミング言語」、「Dockerを支える技術」の連載も楽しいですね。

追記:「Kinoma Create – スイッチサイエンス」で購入可能かもしれません。2015年1月15日時点では在庫がありませんが…

こちらも参考になります。

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