0 SIM by So-net を Raspberry Pi で使ってみた

デジモノステーションで販売促進用に0 SIM by So-netが売られて話題になりましたが、ようやくアクティベーションをしました。 2016-02-24が期限なので、まだの人は急ぎましょう! 雑誌で指定されているURLへアクセスして申し込むだけです。クレジットカードが必要でした。手続きは簡単で10分もかからなかったと思います。

最近、「0 SIM | So-net モバイルサービス」が発表されて、初期費用を支払えば使えるようになりましたね。手持ちの0 SIMで、手元の機種で動作確認をしたら、新しいSIMを追加注文してしまいそうです。「よくある質問 | 0 SIM | So-net モバイルサービス」もあるので興味のある人は読んでみてください。「動作検証済み対応端末一覧 / スマホ | So-net モバイル LTE (共通) | So-net」も参考になります。

「データ専用プラン、データ+SMSプランについては、開通手続き後、3ヶ月連続してデータ通信のご利用がない場合、自動的に解約とさせていただきます。」という注意書きがあるので、ここだけは、注意です。

ラズパイで使う場合は、USBモデムが必要です。手元では「3G USB ドングル (FS01BU) 」を入手して動かしてみました。ちょっと高いですが、これでインターネット接続が出来るなら、安いものです。FS01BUはノーマルSIMカードスロットで、0 SIM by So-net はnano SIMだったので、「mobee Nano SIM MicroSIM 変換アダプタ 3点セット ホワイト For iPhone 5 4S 4 ナノシム→SIMカードorMicroSIM MicroSIM→SIMカード 」も必要でした。

まず、wvdial, usb-modeswitchパッケージをインストールします。

$ sudo apt-get update && sudo apt-get -y upgrade
$ sudo apt-get -y install wvdial usb-modeswitch

wvdialconfコマンドで設定をするように警告が出ますが、先に進めます。ダイアルアップする時に、sudo権限がなくてもコマンド実行できるようにするには、下記をしておくと良いようです。これでsudoしなくてもwvdialコマンドが使えます。

$ sudo addgroup pi dialout

次に、FS01BUへSIMカードを挿入して、ラズパイのUSBへ接続します。FS01BUについてはSoracomのSIMカードを使った事例がインターネットではよく紹介されているので、スクリプトを参考にさせてもらえば簡単だと考えて接続用スクリプトをダウンロードしてみました。最後の接続情報だけ変更すれば良さそうだったので、下記のように変更してコマンドを用意しました。実行できるようにchmodして、/usr/local/binへ配置してあります。

$ curl -O http://soracom-files.s3.amazonaws.com/connect_air.sh
$ cp connect_air.sh connect_0sim.sh
$ vi connect_0sim.sh
$ diff connect_air.sh connect_0sim.sh
<         dialup $tty soracom.io sora sora
---
>         dialup $tty so-net.jp nuro nuro
$ chmod 755 connect_0sim.sh
$ sudo mv connect_0sim.sh /usr/local/bin/

イーサネット経由でインターネット接続をしている場合は、それを無効にします。簡単なのはLANケーブルを抜けばいいでしょう。SSHなどで接続していた場合は、一回シャットダウンして、USBキーボード、マウス、HDMI対応モニタへラズパイを接続しましょう。準備ができたら、設定ファイルの更新などをするので、sudo権限で実行しています。

$ sudo /usr/local/bin/connect_0sim.sh

接続にしばらくかかりますが、これで無事、インターネット接続ができました。コンソールから接続したのですが、停止するにはCtrl+Cもしくは kill -SIGINT プロセスID が必要です。インターネット接続の動作確認には、connect_0sim.shを動作させているコンソールとは別のコンソールを起動して、そちらで下記コマンドを実行するなどしてみればわかります。エラーにならずにHTMLドキュメントが表示されれば成功です。

$ curl http://www.google.com
<HTML><HEAD><meta http-equiv="content-type" content="text/html;charset=utf-8">
<TITLE>302 Moved</TITLE></HEAD><BODY>
<H1>302 Moved</H1>
The document has moved
<A HREF="http://www.google.co.jp/">here</A>.
</BODY></HTML>

自分で設定ファイルを用意して、wvdialコマンドで接続したい場合は、connect_0sim.sh の中を読むと良さそうです。全部の処理を確認したわけではないので、Soracom用の何かが含まれているかもしれません。その辺りは、この後、確認してみようと考えています。

とりあえず、0 SIM by So-net のアクティベーションとラズパイでの動作確認がしたかったので、うまく動いてくれて良かったです。

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