Raspberry Pi をキオスク端末化するなら日経Linux 2019年9月号を読もう!

日経Linux編集部より「日経Linux 2019年 9 月号 」をいただきました。ありがとうございます。

さて、自分は「ラズパイで楽しむLinuxライフ」の執筆を担当させていただいて、「シャットダウンスイッチ付き小型情報端末を作ろう」というタイトルでラズパイでシャットダウンスイッチ用アプリの自動起動とChromiumをキオスクモードで自動起動する方法について紹介しています。目次は「日経Linux 2019年9月号 – 日経トレンディネット」にあります。

「シャットダウンスイッチ付き小型情報端末を作ろう」で紹介しているのはsystemdを使った自動起動についてです。最近はUbuntuもCentOSもsystemdを採用しているので、情報も増えてきました。Raspbianでも基本はsystemdになっているので、積極的に使っていきたいところです。ChromiumのようなGUIアプリの自動起動は少し特別なのですが、ユーザーの自動ログインを有効にして、ユーザー用のsystemd設定ファイルを用意すると実現できます。そのあたりの紹介をしている記事はあまり見かけないと思います。

ラズパイでアプリを自動起動したい場合というのはよくあります。そのとき、いくつかある方法のうちの、どれを選択するか、といったところで参考になれば幸いです。そういえば、シャットダウンスイッチの実現方法はgpiozeroの公式ドキュメントにプログラムがあって、「やはり定番なのだなぁ」と思いました。「ラズパイ本体にスイッチの1つぐらい追加した設計にすればいいのに」という意見もありそうですが、こういったシンプルで役に立つスイッチを自分で追加して動かせるというのがラズパイの面白さなので、どうするのが良いかというと難しそうです。

さて、他の特集も読み応えがあります。「中古PC、ラズパイ、スマホまで! いろんなマシンをLinuxサーバー化」ということで自宅にサーバーがあると何かと便利だということで興味を持っている人も多いかと思いますが、そんな人には役に立つでしょう。スマホをNAS専用機サーバーにするといった内容が含まれていて、余っているスマホがあるならトライしてみると楽しそうです。

「ラズパイ面白OS 6種」も面白いですね。microSDカードを書き換えるだけで、いろいろなOSを手軽に楽しめるというのがラズパイの良いところです。ひとつの用途に特化してカスタマイズされたOSも多くあり、手頃な小型PC、小型サーバーとして利用できるというのも良いですよね。

付録の「Linuxの使い方大事典」も良かったです。応用例というのは、普段興味のある分野は思いついているのですが、それほど興味がない分野のものについては、こういったものをたまに眺めてみると新しい知見があるのだと思います。引き出しを増やせるという点から、お薦めです。

最後に、まだシス管女子はチェックしてませんが、毎回おもしろいので、今回も面白いはず。ということで、今回の号もお買い得です。

さて、いつものとおり、ラズパイ関連商品を紹介しておきます。

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