LinuxをUSBメモリにインストール

以下は古い記事です。新しい記事は「2018年12月版 USBメモリ起動のLinux(Ubuntu18.04)をWindows10マシンで作成する方法 | hiro345」にあります。

Dockerを使うにあたって、Linux向けにDockerfileを用意したのですが、ちょっと複雑なオプション指定をすると、Windowsマシンでは動かない場合があり不便なので、WindowsマシンをLinuxで起動して使ってもらった方が速そうな気がして、USBメモリにLinuxをインストールして起動できるようにしてみました。

USB BootのLinuxは結構前からあって、いまさらの感じですが、以前よりもかなり簡単に用意ができるようになっていて、少し感動しました。

今回はUSB3.0に対応しているUSBメモリを使っています。

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USBメモリへのLinuxインストールにはWindowsマシンを使いました。手順は「Create a bootable USB stick on Windows | Ubuntu tutorials: 」や「UbuntuをUSBメモリにフルインストール。作成/保存したデータをWindowsで読めるようにしてみる。 | Cloud-Work.net http://cloud-work.net/usb%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%88/usb_install/」が参考になります。

Linuxをライブ起動するためのUSBメモリを作成し、次に別のUSBメモリへLinuxをインストールする手順になります。ディスクについては注意が必要で間違えてWindowsがインストールされているディスクへLinuxをインストールしないようにしましょう。

ライブ起動用のLinuxを用意するにあたり、ISOイメージをUSBメモリへ書き込むツールが必要です。同じような作業はラズパイのときによくやっていて、ラズパイ用OSのRaspbianを書き込むときは、Etcher: https://etcher.io/を使っています。先ほど紹介したUbuntuのチュートリアルだとRufus https://rufus.akeo.ie/ という起動可能なUSBドライブを簡単に作成できるツールが紹介されていて、それを使っても良いでしょう。

今回は、Ubuntu デスクトップ版と Lubuntu をインストールしてみました。Ubuntu ISOイメージのダウンロードは https://www.ubuntu.com/download/desktop から可能です。

Lubuntu ISOイメージのダウンロードは DistroWatch.com: Lubuntu: https://distrowatch.com/table.php?distribution=lubuntu から可能です。

Etcherでは、ISOイメージを選択、書き込むドライブ(USBメモリのドライブ)を選択、Flashで書き込みができます。くれぐれも、このときにWindowsのドライブを指定することのないように気をつけましょう。USBメモリのドライブが見えない場合は、「コンピュータの管理」を開いて、ディスク領域がどうなっているか見ます。LinuxやmacOS用のファイルフォーマットでフォーマットされている場合にWindowsから見えなくなっていることがあります。その場合は一度パーティションを削除してFATなどでフォーマットしなおす必要があります。Windowsマシンにこだわらないなら、LinuxやmacOSを使ってISOイメージをUSBメモリへ書き込んでも良いです。

USBメモリにライブ起動用のLinuxをインストールしたら、マシン起動時にUSBから起動できるようにします。今回はASUS X202Eを使ったので、次のURLを参考にして設定をしました。このあたりは使っているマシンによって違うのでマニュアルやサポートページを確認するなどして対応をします。

ライブ起動したら、インストールするUSBメモリを挿して、Linuxをインストールします。ここでも間違えてWindowsがインストールされているディスクへLinuxをインストールしないように気をつけましょう。手元では、WindowsマシンのSSDが/dev/sda、ライブ起動用USBメモリが/dev/sdb、LinuxをインストールするUSBメモリが/dev/sdcとなりました。

ディスクの構成は「その他」を選んでカスタマイズをします。手元では、USBメモリの/dev/sdcにはFATのパーティション/dev/sdc1があったので削除して、改めて/dev/sdcにext4のパーティションを作成し、「/」へマウントをします。ブートローダは/dev/sdcを指定しました。USBメモリを使うのでswapパーティションは用意しませんでした。

あとは、普通にインストールをします。手元では、UbuntuもLubuntuも同じようにしてインストールできて、USBメモリから使うLinuxが用意できました。https://docs.docker.com/install/linux/docker-ce/ubuntu/を参考にしてDockerも動くようにしました。

一般ユーザーでもdockerコマンドを使えるようにするにはgpasswdコマンドでdockerグループにユーザーを登録します。ユーザーuser001がsudoしなくてもdockerコマンドを実行できるようにするには次のようにします。

$ sudo gpasswd –a user001 docker 

他にやった作業もメモとして残しておきます。インストールが終わって、USBメモリにインストールしたLinuxを起動してからLogicoolのUSB無線マウスを使おうとしたら、Logicool USB Recieverのインストールが必要でした。

$ sudo apt-get install solaar solaar-gnome3 

キーボードはCtrlとCapslockを交換したかったので、次のファイルを編集しました。

$ sudo vi /etc/default/keyboard 

具体的にはXKBOPTIONSの指定を次のようにしました。swapcapsだとCtrlとCapslockの入れ替えになります。かわりにnocapsとするとCapslockキーがCtrlキーとなります。

XKBOPTIONS="ctrl:swapcaps" 

LubuntuはSandiskへインストールして使ってみたところ、軽快に動作しました。Ubuntuについては、Sandiskだと結構普通に使える感じでした。Transcendは書き込みが発生したときに待たされる感じでした。どちらも、まだ使い込んでいるわけではないので、どれくらい快適に使えるかはわかりませんが、今回は動いたということで満足しています。

ところで、昔のMacBook Pro(MBP)もUSB bootのLinuxで使ってみたいのですが、Windowsマシンで動いたUSB起動UbuntuをそのままMBPで使ってみました。その結果、起動はできたのですが、無線LANがつながらず、そこは自分で設定する必要がありそうです。有線LANは試していません。MBPを使ってUSBヘLinuxをインストールすれば良いだけなのかもしれませんが、それもまだやってみていません。

Webブラウザが動けば、ドキュメント作成やメール作業などのかなりのことができるようになっているので、手元のマシンはWindows、macOS、Linuxどれでもいい感じになっていますよね。使いたいツールによって切り替えして有効に使いたいところです。

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