Javaでアノテーションを使おう

いまさら聞けない「Javadoc」と「アノテーション」入門 (1/4) – @IT」が公開されています。


Javadocのアイデアはクヌース大先生のアイデアからインスパイアされていますから、意外とJavadocがでる前から独自にやっていた人はいたのではないかと思います。自分もそうで、個人的には似たようなことをやったことはあって、プログラミング言語Cのソースコードへコメントに独自のタグをいれてドキュメントとソースコードを同一ファイルへ記述して管理を楽にしてました。もちろん、単純な記載しかしないので、Javadocほどの機能はないですし、なんちゃってパーサで独自タグを解析させていたので、開発者側がフォーマットを間違えるときちんとドキュメント生成できないような代物でしたが。ということで、当初Javadocを知ったときには、JDKで標準サポートされていることに感動した覚えがあります。まさに、「こういうのが欲しかったのだ」という感じです。

その後、アノテーションが導入されて、Javadocでは表現しきれないことを記述することができるようになりました。アノテーションの話がでてきた当初は、そのメリットや使われ方についてよくわからなかったので、頑張ってアノテーションを使うとJavaの方言を作ることができてしまうのではないかとちょっと考えたことがあります。アノテーションについては、具体的な例としてJUnit4やEJB3を使うと理解しやすいのですが、これらは特定用途のものなので、背景から説明しないとアノテーションの話をしているのかテストの話をしているのか混乱しそうだと考えて、やめておきました。ですから、標準で使えるアノテーションは良いとしても、独自アノテーションの具体例として提示してあるものは、独自アノテーションを使う動機付けとしては若干弱い部分があるかもしれません。アノテーションでこういう情報を表現したり、実際にソースコードへ埋め込むときにはどうすればいいのか、といった文法理解のための例題だということで読んでもらいたいと考えています。

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