Java9がリリースされたので色々と調べてみました。最近のJavaについては動向を追いきれていません…
参照実装版のバイナリーは「Java Platform, Standard Edition 9 Reference Implementations」からダウンロードができます。商用で使いたい場合のバイナリーは「JDK 9 GA Release」を使うということで良さそうです。Oracleのものは「Java SE Development Kit 9 – Downloads」からダウンロードできます。
IBMがEclipse Foundationへ提供した実装は「OpenJ9」にあります。こちらもダウンロードができる状態になっています。
Java SE だけでなく、Java EEも動きがあったので、確認をしておきました。Java EE 8がリリースされたので、GlassFishも参照実装として5がリリースされていてhttps://javaee.github.io/glassfish/downloadからダウンロードできます。
JavaEEの実装としては、「WildFly」がありますが、こちらはJava EE 7をサポートするWildFly 10が最新版です。次のWildFly 11はCR1ですがJava EE 8サポートの説明はないようなので、WildFly 12以降でしょうか。
WildFlyの他には「Payara Server – Derived from GlassFish with 24/7 Support」があります。最新は4.1.2.173でJava EE 7対応です。Java EE 8は Payara 5でサポートするようです。
ちなみに、Servlet API 4.0 をサポートするApache Tomcatは「Apache Tomcat® – Which Version Do I Want?」によるとTomcat 9からです。現時点ではalphaバージョンがリリースされています。
JavaのWebアプリはメモリを大量に確保して実行する必要があったりするので低価格なサーバー環境だと使いにくい面があります。たとえば1GBメモリのVPSで稼働させるのはつらいですよね。Java EEがターゲットとしているのは、大規模なWebアプリなので、32GBメモリのサーバーを用意して、そこで多数のユーザーが大量のトランザクションを実行するといった用途には適しているのでしょう。
オブジェクト指向プログラミング言語として、Javaは魅力的ですし、多くのOSでサポートされていることはメリットなのですが、Javaで実装しておけばいい、という時代ではなくなっているので、他のプログラミング言語もフォローしつつ、Java9もフォローしなければならないと考えているところです。
追記:
NetBeansはまだ正式にはJDK9をサポートしないようですが、「JDK9Support – NetBeans Wiki」にある手順で利用できるようです。
まだJava EE 7をチェックしていなかったという場合は、次の資料が参考になるかもしれません。