コンピュータのメンテナンスは計画的に

コンピュータのメンテナンスは計画的にしたいものですよね。OSのアップデートが何時頃にあるのかは大体わかりますから、それに合わせてハードウェアを用意したり、移行にあたって必要な作業の整理をしたり。もちろん、自分も計画は立てたんですよね。CentOS7がリリースされてから先行導入を開発用マシンにして、大体良さそうになったところで運用マシンへHDDを増設してアップデートしようって。ただ、当時、結構時間の確保ができなくて、先延ばしになってました。気がついたら2016年4月。少し遅くなりましたが、2016年4月2日に思い立って実施しました。

基本的に重要な機能はKVMの仮想マシンで運用しているので、ホストマシンのOSアップデートはそれほど大変ではないはずなのですが、仮想化アプリケーションとしてKVMを使っていることが、手軽に移行を始められない原因になっていました。技術的な問題はなく、気分的な問題なのですが、VirtualBoxはOS XとLinuxとで普段から使っているので、どうすればいいかが結構わかっていたのですが、KVMでは仮想マシンをそれほど作成せずにいたので、移行作業のときに必要なファイルとか、操作が何か、というのを調べる必要があり、少し時間がかかりそうな気がしていたからです。

何はともあれ、HDDの増設から始めるということで、とりあえず4TBのHDDを取り付けるところから。いまだと「WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 4TB Red WD40EFRX / 5400rpm / SATA 6Gb/s / 3年保証 」とかが17000円程度で入手できるのですね。もう半年以上前に購入したHDDなのでいくらで購入したか覚えていないのですが、なんとなくもう少し高かった気がします。まぁ、仕方ありません…

それでケースを開けたのですが、久しぶりだったので、埃がたくさんたまっていて、ひどい状態でした。ある程度、通気をよくしてあるからなのだと思いますが、ファンのところや通気口のところに埃がついていました。こういうときに綺麗にしたほうがいいだろうなぁ、ということで、掃除からです。コンピュータの掃除といえば「ELECOM エアダスター ECO 逆さ使用OK ノンフロンタイプ 3本セット AD-ECOMT 」みたいなのを使いますよね。埃を取り除くのに活躍します。ただ、消耗品なんですよね、これ。楽なのですが、常備しているわけではないので、買ってこないといけないし、そうするとまた先になってしまうので、どうしようかと思ったのですが、似たようなものがあることに気が付きました。はい、「BRIDGESTONE(ブリヂストン) エブリポンプ・ロング・SG PM-114.B/英式バルブ専用 ブラック 」とかの自転車用の空気入れですね。こちらは手動で体力が必要ですが、空気を送出するという点では同じです。ちなみに掃除機という手もありそうですが、あちらは以前使った時に、吸い込みをするためにマザーボードとかに近づけないといけなくて、その時に電子部品とかにぶつかったりして故障の原因になったような気がするので、やめておきました。

エアダスターだと片手で簡単に噴きかけることができるのですが、空気ポンプだと片手でポンプを押して、もう片方でホースの向きを制御するので、そこそこ苦労しましたが、ちょっとした運動にもなるということで前向きに楽しみながら綺麗にしました。でも、こういうので30分から40分ぐらいかかってしまうのですよね。平日に始めなくて本当に良かった。

マシン本体が綺麗になったところで、HDDを増設しました。増設はケースを購入するときにHDDを簡単に抜き差しできるタイプのものを選んであったので、簡単でした。既存のHDDはインストール時に間違えてデータを壊すといけないので、新しいOSをインストールするタイミングでは電源を抜いて認識されないようにしておきました。最初のディスクを新しいものにして、従来の起動ディスクは他の方へ接続しなおしました。CentOSのインストールも今は簡単なので、ディスクのパーティションを自動にするかカスタマイズにするか、決めるときにちょっと悩んだぐらいで、すぐにできました。

インストールが終わってから、前に使っていたHDDに電源ケーブルをつけて再起動。「ディスクの認識が大変だと嫌だな」とも思ったのですが、そちらもトラブルなしで追加できました。前使っていたスワップ用ディスク領域があって、そこをフォーマットしなおして使えるようにするかは悩みましたが、ミスってもいけないし、そこまでディスク領域が足りなくなるかもわからないので、とりあえずは残したままにしました。以前からLinuxで動作していたマシンなので、ハードウェア的に苦労するところはまったくなく、ここまでは順調に来ました。

問題はKVMのゲスト仮想マシンですが、ここが少しはまりました。以前のHDDからホームディレクトリへ大量のファイルコピーをしたり、ゲスト仮想マシンのディスクイメージなどの移動をしたりする間に、1台だけ移行をしてみたのですが、動きません… ブリッジネットワークがうまく認識されなくて、少しはまりました。CentOS7だとNetworkManagerでの設定が必要なのですが、それについて説明をしているサイトがあまりなくて、困りました。幸いなことに、nmcliコマンドや、nmtuiコマンドを使って登録できました。「Linux KVMホストのネットワーク設定-CentOS 7 – ソフトウェアエンジニアリング – Torutk」とか「[CentOS 7][KVM] 仮想マシンをホストと同じネットワークへ接続する方法2選+1選追加 – Qiita」が参考になりました。ただ、静的IPではなくてDHCPで指定する方法がすぐには見つからなかったです。まぁ、下記のようなファイルが出来れば、ホスト側はいいはずです。

br0はこちら。

$ cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-br0 
DEVICE=br0
STP=yes
BRIDGING_OPTS=priority=32768
TYPE=Bridge
BOOTPROTO=dhcp
DEFROUTE=yes
PEERDNS=yes
PEERROUTES=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=no
IPV6INIT=yes
IPV6_AUTOCONF=yes
IPV6_DEFROUTE=yes
IPV6_PEERDNS=yes
IPV6_PEERROUTES=yes
IPV6_FAILURE_FATAL=no
NAME=br0
UUID=48fc5813-782f-4534-8eda-32d8feb4aaaa
ONBOOT=yes

enp4s0はこちら。

$ cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-enp4s0 
TYPE=Ethernet
NAME=enp4s0
UUID=6da4949b-7615-46c5-a1a8-7b15e80a660d
DEVICE=enp4s0
ONBOOT=yes
BRIDGE=48fc5813-782f-4534-8eda-32d8feb4aaaa
ETHTOOL_OPTS="wol g"

WOLの設定はまだ動作未確認です。一応、下記コマンドで追加したので問題ないと思いますが…

$ sudo nmcli connection modify enp4s0 ethernet.wake-on-lan magic 

仮想マシンマネージャ側でも、br0が使えるように設定をして(資料では設定するようにありましたが、自分は設定した記憶がないので、必要ないかも)、仮想マシンの設定でbr0を使うようにしました。大きなサイズのファイルコピーをしながらの作業だったので、PCの負荷が高くてロードアベレージ30とかになったりする中での作業だったので、ちょっとつらかったですね。ロードアベレージ30といっても、8コアのうち2コアに負荷が集中しているだけだったので、残りの6コアでもう少しさくさくと動作してもらいたいところだったのですが、一度ファイルシステムのルートを溢れさせてしまったので、そういった誤操作の影響もあって、マシンが重くなりがちだったのかもしれません。まぁ、なにはともあれ、1台できたら、残りのものはサクッと移行ができて、仮想マシンを使うとやっぱりこういうときに便利だよなぁ、と実感しました。

最終的に、移行手順は下記のような感じになりました。/etc/libvirt と /var/lib/libvirt あたりのファイルをバックアップしてもってくれば、なんとなると思いました。

  1. ブリッジネットワークの用意
  2. 仮想マシンマネージャでストレージプールの追加
  3. 仮想マシンイメージをストレージプールで指定したディレクトリへ移動(所有者をqemuにして、chconでSELinuxのラベルも正しくつける)
  4. 仮想マシン定義の追加(仮想マシンの設定情報は/etc/libvirt/qemu/にあるので、そこへストレージファイル名だけ編集しなおしたXMLファイルをおいて、virsh defineコマンドで登録)

このあたりの作業をしながら、以前失敗していたWindows7からのWindows10アップデートもやったのですが、最近はISOが用意されていてローカルでもインストールやアップデートできるのですね。前やったときは、ものすごく時間がかかる中、何度も失敗してアップデートはうまくいかなかったのですが、今回もアップデートはうまくできませんでした。ISOをダウンロードして、そちらを使った方法に切り替えたら、それまでの苦労が嘘のようにすんなりとできました。世の中、時間が解決してくれることも多いので、いますぐやらないといけないことでないなら、ちょっと待つというのも大切ですね。とはいえ、アップデートではないので、環境構築は最初からやり直しですが、Windows環境はもともとそれほど作り込んでいないので、アプリを少しインストールしたらおしまいです。たぶん。

最近、OS XでもWinでも、VirtualBoxをいれてLinuxが動くようにしているので、結局、Linuxをメインで使うという生活になっていて、OS XもWinもどういうソフトウェアをインストールしておけばいいのか把握してません。困った時に人気のあるものをもってきて対応すればいいかなぁ、といった感じです。それであまり困ってませんから、いいと思うのですが、逆にあまり詳しいことはわからないので、素人から質問されてもわからないことが多かったりするような気がします。「困ったら調べればいいじゃん」ということで。そういう態度でいいのかわかりませんが。

それでWindows10のインストールとかも結構時間がかかるので、お気に入りの音楽を聴きながら作業をするということで、ちょうど2016年4月1日新発売の「【早期購入特典あり】METAL RESISTANCE(初回生産限定盤)(DVD付)(BABYMETAL 防水クリア・ロゴステッカー付) 」とかを入手したので楽しみながら、時間を忘れて作業をしました。DVDも良くて観てしまうので、作業は余計時間がかかってしまうのですけどね…

全然関係なのですが、メタルとかヘビーメタルとか聞くと、重戦機エルガイム(じゅうせんきエルガイム、Heavy Metal L-Gaim)を思い出してしまって、「エルガイムってヘビーメタルと言ってたよなぁ」と調べてしまいました。ついでに「重戦機エルガイム メモリアルボックスI [DVD] 」とかがあるのを知ったり。サンライズのロボットシリーズはどれも面白いので、いつか観てみたいですね。

さて、ということで、CentOS7へのアップデートをしていたら、気がついたらWindowsのアップデートやインストールをしていたって話なわけですが、そういうことをやっている最中にiOS 9.3.1のアップデートもきていて、そちらも更新しながら、時間がかかる作業をしながら、待ち時間を適当に過ごすという、休日でないとできないことをしながら過ごしているということで、現在も進行中だったりします。ということで、Win8をWin8.1へアップデートする待ち時間に、せっかくなのでブログでも書いておくか、ということで書いてみました。まだまだ時間はかかりそうですが、待たされることはあっても、どうしようもないトラブルというのは最近合わないので、そのあたりは仮想化の恩恵が大きいかなぁと思ってます。基本的にメインを仮想マシンにしているので、短時間で解決をしないといけないトラブルに出会うことが減っているということなのだと思うのですよね。その分、のんびりとしてしまって、もっと短い時間でできることを長くやってしまっていることもあるかもしれませんが、まぁ、メンテナンスというのは、そういうものだということで。

ゆるゆると書いていて中身がないですが、そろそろ作業に戻ります。

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