ASRock H270 PRO4 でWake On LAN機能を有効化するには、H270 Pro4_jp.pdfを参考にします。
最初に、起動時にF2を連打して、BIOS/UEFIの設定画面を表示します。通常はEasy UIモードになっているので、Advance UIモードにして、詳細設定ができる画面にします。次にメニューのAdvancedタブを選択します。一覧に表示されるACPI Configurationを選択すると、PCIE Devices Power Onの項目が表示されます。これをEnableにすると、PCIE デバイスでシステムをウェイクアップできます。また、LANを使ったウェイクアップができるようになります。
CentOS7で試したときは、OS側では特に設定をしなくてもWOLが有効になりました。マザーボード側で対応してくれているのでしょうか。参考までに、CentOS7での設定について調べたことをメモにしておきます。
ethtoolをインストール
$ sudo yum -y install ethtool
wolにgを指定。enp0はネットワークインタフェースデバイス名。ip linkコマンドなどで確認すると良いでしょう。
$ sudo ethtool -s enp0 wol g
設定ができたかは、次のコマンドで確認できます。「Wake-on: g」となっていればOKです。
$ sudo ethtool enp0 | grep Wake-on Supports Wake-on: pumbg Wake-on: g
nmcliコマンドでOS起動時に自動でWOLを有効にできるそうです。
$ sudo nmcli connection modify enp0 ethernet.wake-on-lan magic
MACアドレスを確認しておきます。XX:XX:XX:XX:XX:XXのところに表示されます。
$ ip link|grep -A 1 enp0 2: enp0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP mode DEFAULT qlen 1000 link/ether XX:XX:XX:XX:XX:XX brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
Wake-on-LANのマジックパケットを出すには、ether-wakeコマンドが必要です。PCをリモートから起動するマシンにインストールしましょう。CentOSだとnet-toolsパッケージでインストールできます。
CentOS
$ sudo yum -y install net-tools
使うには、Wake-On-LANしたいマシンのNICのMACアドレスを指定します。
$ sudo ether-wake XX:XX:XX:XX:XX:XX