Pythonエンジニア養成読本を読んだので感想をちょこっと書いてみた

Pythonエンジニア養成読本[いまどきの開発ノウハウ満載!](Kindle版はPythonエンジニア養成読本[いまどきの開発ノウハウ満載!])」にはお世話になっています。この手の書籍は長く読まれることを想定していなくて、そのタイミングで最新の情報が提供されているということに価値があるので、その点には注意が必要です。個人的には、結構気に入ってます。

第2章の「開発を始める前に知っておくべきこと – これだけは知っておきたいPython言語はじめの一歩」はPythonを普段から使っている人であれば当然知っている内容でしょう。初心者だと、どんな文法があって、どんなプログラミングになるのか、というあたりがわかる内容ですね。オブジェクト指向プログラミングは出てこないので、あくまでスクリプティングでの範囲で役に立つ情報です。基本ですから、その確認ということで読んでおけばいいですね。

第3章の「チーム開発に役立つ開発環境とツール 開発環境とチーム開発」はPythonでのチーム開発で役に立つ情報があって、参考になります。virtualenvも変遷があって状況がよくわかってなかったのですが、この本で確認ができました。複数のランタイムを簡単に用意するというのは、最近の流行ですから、この手の情報はなかなか整理されていなくて困ってました。DockerやVagrantとかでまるごとアプリ実行環境を用意してしまうという手もあるので、virtualenvをどれくらい使うかは個人的には微妙なところがあるのですが、やっぱり便利ですよね。この手のツールは。
あと、JetBrainsのPyCharmの紹介がされていますね。Android StudioもJetBrainsのIntelliJ IDEAをベースとしているので、JetBrainsの開発環境はいろんなところで人気です。PythonプログラミングでIDEが必要かどうかについては微妙だと思う人も多そうですが、便利なものは、どんどん使うべきでしょう。便利なツールを使えば開発効率が全然違いますから。

第4章の「Pythonデータ活用術 PyData入門」は、まだ読んでません。必要になったら確認しようかなと。

第5章の「しくみを理解してアプリ開発に挑戦 入門Webアプリケーション開発」はBottleとSQLAlchemyで書籍管理アプリを作ってますね。BottleとSQLAlchemyに興味があるなら役に立つでしょう。

第6章の「Ansibleで実践 環境構築の自動化」ではAnsibleについての解説です。Pythonで開発されているツールで、Chefとかよりも手軽というイメージがあります。使おう、使おう、と思っているのですが、なかなか、普段は使えません。環境構築の手順をコード化しておくというのはいいのですが、コード化するコストがそこそこかかるのですよね… そんなに何度もインストール作業をするのか、というと個人ではそれほどしないので。たくさんのサーバを管理している人は、ぜひ導入するべきなんですけどね。構築作業を仕事で依頼しているなら、導入手順書を提出してもらうより、動くAnsibleファイルを提出してもらうというのはひとつの手でしょうね。そういったことの必要性を理解するにひあ、この章に書いてあることを理解しておくとよさそうです。個人的には、この章があったから、本書を入手したといってもいい感じ。

同じタグの記事: Ansible
同じタグの記事: Bottle
同じタグの記事: Python
同じカテゴリの記事: Book