Hyper-V 仮想マシン内で Docker と VS Code を使う- Intel N100 ミニ PC で構築する開発環境(6日目)

ミニPC (CPU: Intel n100) を購入しました。Windows でも Ubuntu でも使えるようにして、「Intel N100 ミニ PC で構築する開発環境(2日目) | hiro345」で紹介した環境を用意していくつもりです。

最初から読むこともできます。目次もあります。)

 今回は、Hyper-V 仮想マシンとして作成した WinDev2311Eval 仮想マシン(Windows 11 評価版)で Docker と VS Code をインスールして使ってみました。そのときの手順を簡単に紹介します。

 準備として、各アプリのサイトにあるダウンロードのページから、インストーラをダウンロードしておきます。

Docker Desktop

 最初に、Docker Desktop をインストールしました。仮想マシンの中で動作するかわからなかったのですが、きちんと動作しました。実は、Windows で Docker Desktop を使うには、WSL2 か Hyper-V が動作する環境が必要です。WinDev2311Eval では、Hyper-V は動作しませんが WSL2 が動作するので、無事に使うことができました。

 設定を確認したところ、デフォルトの WSL ディストリビューションから Docker が使えるようになっていました。`*.docker.internal` を `hosts` ファイルへ追加するチェックボックスがオフになっていたので、オンにして有効になるようにしておきました。

 Docker Desktop でコンテナの実行ができるようになっていたので、hello-world を実行してみました。実行後はコンテナの一覧からコンテナを削除して、それからイメージの一覧からイメージも削除してきれいにしておきました。Docker Desktop があると GUI で操作ができて便利ですね。まだ拡張機能はインストールしないで、他の動作確認をしました。

 PowerShell から hello-world コンテナの実行も試してみました。無事動作しました。当然といえば当然ですが、PowerShell で使った Docker コンテナ、Docker イメージは Docker Desktop のコンテナ一覧とイメージ一覧に表示されていて、そちらから削除することができました。

 後は、WSL2 の Ubuntu も起動して `docker` コマンドを実行してみました。`/var/run/docker.sock` ファイルが用意されていて、これが Docker Desktop の dockerd と共有されているようです。こちらでも hello-world コンテナが実行できました。また、Ubuntu で使った Docker のコンテナとイメージについても PowerShell のときと同様に、Docker Desktop からも操作できました。

 仮想マシンでこうやって確認ができるのは、やっぱり嬉しいですね。ここまで出来るのだと、結構、感動しました。

Visual Studio Code

 次に開発用のエディタである Visual Studio Code (VS Code)をインストールしました。WSL2 が動作する環境だったので、インストール後の VS Code 自動起動時に WSL2 用の拡張機能(拡張機能のIDは ms-vscode-remote.remote-wsl)をインストールについての通知が表示されたので、インストールしました。また、日本語化するために、Japanese Language Pack for Visual Studio Code (拡張機能のIDは MS-CEINTL.vscode-language-pack-ja)もインストールしました。

 VS Code から WSL2 の Ubuntu へ接続してみたところ、Ubuntu の環境で VS Code を使った作業ができました。これも Linux 使いの自分にとっては嬉しいですね。基本的な開発作業なら、Linux 環境で全部できてしまいます。

 WSL2 の Ubuntu とのファイル共有については、Windows エクスプローラーに Linux のツリーが表示されていて、そこを経由して使うことができます。どれぐらいの操作ができるかは、まだ確認していません。基本的にはファイルコピーができれば十分でしょうかね。

 さて、VS Code と Docker Desktop と WSL2 Ubuntu の組み合わせが動作することがわかったので、色々と自由に開発のための環境構築ができそうです。こうやって、仮想マシンで確認ができたのは大きいですね。

WSLg

 もしかして、仮想マシンで GUI 対応の Ubuntu が使えるかもと思って調べてみましたが、必要な vGPU ドライバーがないため、現時点では使えないことがわかりました。ホスト側は Intel の GPU ドライバだったので、同じものが使えないかと思って Intel GPU 用の vGPU ドライバーのインストールを試してみましたが、エラーになってインストールできませんでした。残念。

 ということで、本日はここまで。

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