BeagleBone Black のeMMCを最新版へアップデート

購入したまま使っていてもいいのですが、BeagleBone Black のeMMCを最新版へアップデートして、eMMCへのイメージ書き込みについてもできるようになりましょう。

最新のイメージは「http://downloads.angstrom-distribution.org/demo/beaglebone/」にあるようです。今回は、「BBB-eMMC-flasher-2013.09.12.img.xz」をダウンロードして使いました。

最初、BeagleBoard.org – latest-imagesから入手できるかと思ったのですが、書籍を見たところ、ここのものよりも新しいものを使っているようだったので、more info をクリックして「BeagleBoard.org – Ångström Distribution」のサイトを開き、「BeagleBone:」のprimaryのリンクをクリックしたところ、このデモイメージのダウンロードページにたどり着きました。

MacBook Proを使ってディスクイメージを作るには次のような手順になります。

イメージファイルを展開
まず、xzコマンドを使ってイメージファイルを展開します。MacPortsやHomebrewを使うとインストールできるようです。すみません、手元ではVirtualBoxにインストールしてあるUbuntuを使って展開してしまいました…

$ cd ~/Downloads/
$ xz -d BBB-eMMC-flasher-2013.09.04.img.xz

SDカードをMacBook Proへ挿入してアンマウント
SDカードをつけたら、デバイスを確認します。内臓ディスクは/dev/disk0のはずですから、それ以外のdiskを探します。念のためサイズも確認しておくといいでしょう。8GBのSDカードを使ったところ、1024-blocksの値は7753728となりました。

$ df -k
Filesystem                        1024-blocks      Used Available Capacity   iused    ifree %iused  Mounted on
(略)
/dev/disk1s1                          7753728      2144   7751584     1%         0        0  100%   /Volumes/NO NAME

/dev/disk1のパーティションをdiskutilコマンドを使ってアンマウントします。このコマンドを実行した後、「$df -k」で確認すると/dev/disk1s1は一覧から消えているはずです。

$ sudo diskutil unmount /dev/disk1s1

イメージ書き込み
これでイメージ書き込みができるようになりました。イメージファイル「BBB-eMMC-flasher-2013.09.12.img」のあるディレクトリへ移動して、ddコマンドで書き込みしましょう。of=/dev/disk1 としないのは、アンバッファモードで書き込むからです。/dev/rdisk1とrをつけることで書き込みが高速になります。

$ cd ~/Downloads/
$ sudo dd bs=1m if=BBB-eMMC-flasher-2013.09.12.img of=/dev/rdisk1

SDカードの取り外し
書き込みが終わったらSDカードをはずします。

$ sudo diskutil eject /dev/rdisk1

後は、SDカードをBeagleBone Blackへ挿入して電源を入れるだけです。もしアップデートがうまく実行されない場合は、SDカードスロットの裏にあるS2スイッチを押しながら電源を入れて数秒待ち、microUSBコネクタの裏側(つまりLANポートのとなり)にある4つのLEDが点灯してからS2スイッチを押すのをやめると良いようです。

SDカードをブータブルディスクにして起動をする場合はSDカードはclass10のものが良いようですが、アップデートをするのに使う場合は、class4のものでも良さそうです。今回は下記を使っています。

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