「iPhoneアプリで稼ごう」を読んでみた

知り合いが面白いといっていたので読んでみた。


技術者向けにiPhoneアプリのマーケティングとプロモーションのhow toをまとめてある本です。この方面にいままで興味を持っていなかった開発者にとっては面白い内容でしょう。もちろん、これを読んだからといって、稼げるアプリケーションを開発したり、リリースしたりできるわけではありません。まぁ、あたりまえですね

正直なところ、開発者はこういう方面にはあまり興味がないから開発することに専念しているのであって、誰かにうまく売って欲しいわけなのですが、優秀なプレゼンテーターやマッケターは世の中には少ないので、これからは開発者が自分で売り込みをするようにしようよ、という話が世の中にはあって、それに興味があれば一読の価値はあります。

帯には「年間1億円のチャンス」「売れるアプリを作るための必需品」といったキャッチコピーがあって、あおっていますが、良いアプリで売り方がうまければ、実現できるかもしれませんね。すでにブルーオーシャンではないので、年間1億円というのは限られた人だけでしょうけど。

インタビュー記事は興味がなかったので読んでません。気が向いたら読めばいいと思うので。おかれている状況が違いますし、方法も違いますし、生き方も違いますし。参考になることはたくさんあるのでしょうが、その人と同じ方法でやっても成功するわけではないので、がっつりと読むほどのことではないと考えています。他のレビューをみると、楽しく読めた、という声もあるようなので、面白いのでしょう。

ちなみに内容自体は一般的な内容、スマートフォンアプリの内容、iPhoneアプリ特有の内容、があるので、それを意識しながら読むと、AndroidアプリやWebアプリなどでも応用でき、参考になります。特に、評価が荒れたときの対応方法は参考になりました。相手によってかわりますが、まずは基本をおさせておかないと。

ランキングに表示されないアプリは存在を認知してもらえない、ということだったので、最初のうちはひっそりとリリースして、実力と共にメジャーへ進出、というパスも現在なら可能なようで、参入の敷居はどんどん低くなっている気がします。もちろん、儲けることができる可能性も低くなっています。

タイトルには「稼ぐ」と書いてあり、内容もそこへフォーカスしていますが、技術者なら「へぇ、世の中こうなっているの。まぁ、そんなもんだろうねぇ」ぐらいで読んでおけば、よいでしょう。いつか役に立つというぐらいで思っていても大丈夫です。なにしろ、ものがないと売れませんから、アイデアができて、実装のめどがたったあたりで、もう一度見直せばいいのです。一度読んでおけば、誰かがアプリ企画を持ち込んできたときに、考え方が理解しやすいでしょうし、自分がアプリ開発をするときも、面倒そうなことを誰にやってもらえばいいか、想像できるようになるはずです。

どっちにしても一人で全部できるなら良いのですが、一人でできることには限界があるのも事実なので、仲間と一緒にやったりするわけです。同じことができる人が集まっても、あまり強くはなれないので、フォワード、ミッドフィルダー、デフェンス、ゴールキーパーといった役割に応じてチーム編成をして、いいものを世の中へ提供していきたいところです。

以上、簡単ながら感想でした。

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