2週間でできるなら、 スクリプト言語を作ってみたいと思うよね

以前、「Javaでコンパイラの基礎を理解する」という記事を書きましたが、技術は進んでいて、DSLが話題になったり、新しい言語が出てきたりということで、やっぱりプログラミング言語というのは面白いと思います。

開発者が興味をもちやすいということから、たまにプログラミング言語開発の書籍がでてくるのでチェックしているのですが、タイトルを見て本当かなぁ、と思いながらGluonJという知らないライブラリを使っているのと、クロージャ実装について説明があることから、購入してみました。著者自身が、タイトルは大袈裟だと感じているようで、本文の中でいろいろ書いてあります。14章で終わっていませんが、15章以降は応用だということです。基本は確かに2週間あればできそうです。

なお、8章まで読めば、基本中の基本は理解できるということなので、ちょっと頑張れば1週間でプログラミング言語の設計から実装までわかる、ということになります。素晴らしい。

ソースコードは http://www.javassist.org/bookからダウンロードできるそうです。GluonJ というものを使っていたり、ライブラリが用意されていたりと、理論を学びやすい環境をすぐに構築できるので、良さそうです。

GluonJについて調べてみると、GluonJのページが見つかりました。このプログラムの宣伝本といってもいい感じがしますが、便利な物は使うということで、良いのではないでしょうか。

著者によると、最近の技術を使ったコンパイラ、インタプリタの解説本だということなので、これまでにもこの手の参考書を読んだことがある人でも役に立つようです。

正直なところ、ざっと読んで理解するというのは難しいでしょう。もともと対象が特別で、普通のプログラミングとは別の知識が必要になりますから、そう簡単には理解できないものだからです。interpreterパターンとかvisitorパターンについても言及されていますが、ああいうのはトランスレータ系のプログラム開発に関わらないと、なかなか手間をかけて理解しようと思わないので、きちんと理解している開発者は少ない気がします。

とはいえ、興味を持ったら、良い機会なので、コードと説明を照らし合わせて、プログラムの動きを追ってみると、きっと理解できるはずです。一度、集中して読んでみると面白いですよ。

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