Webページ感覚でAndroidアプリは作れるのか?

またまた「Webページ感覚でAndroidアプリをつくる」という挑戦的な特集を日経Linuxが掲載しています。

ざっと眺めましたが、「Webページ感覚でつくれる」といってよいのかどうかは疑問です。お手軽感を強調することは裾野を広げるという意味では良いのですが、実際のところでは、これでは長続きしないのが目に見えているので、「どんなものだろう」という気がしています。

App Inventor はサンプルプログラム程度のものなら作れそうですが、本格的なアプリ開発をするには、やはり厳しいユーザインタフェースです。また、Titanium Mobile は、まずはJavaScript使いにならないと、というイメージが強く、それほどお手軽でもありません。「プログラミング未経験者も安心!」とまで言い切るのは、どうでしょう。

ただ、どちらも可能性は秘めていますから、本当のプログラミング未経験者が使ったらどうなのだろう、という点には興味があります。小学校や中学校で教材に使えたら面白いだろうになぁ、と思っています。そのためには、いくつかの障害を乗り越えておく必要がありそうですが…

いずれにせよ、システム開発においては、設計、実装、動作確認、リリース、といった手順が必要であり、このサイクルを何度もバージョンアップを繰り返しながら実施することで、良い製品になっていきます。App Inventor や、Titanium Mobile であっても、このサイクルをどう回すのが良いのか、という開発スタイルのデザインも含めて考えて、導入する必要があるのでしょう。もちろん、「まずは体験が大切」ですから、体験のために「日経Linux 2011年5月号」を見せて数時間かけるのは必要でしょうから、そのために購入するのはありだと思います。

端末アプリがいいのか、HTML5+JavaScriptがいいのか、そのあたりも実は考える必要があるので、これからのWebサービス開発はますます混沌としてきていますが、技術面からすると、ますます面白い世界になってきたといえます。過去の技術が生まれ変わったり、簡単になったりして、楽しいですね。

さて、日経Linux 2011年5月号では、特別企画としてAndroid tablet「ZiiO 7」が取り上げられていて、この改造も興味深い内容でした。Androidは、キーワードとして、Linux、Javaの両方にかかってくるので、いろいろな媒体で取り上げてもらえて面白いですね。

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