Raspberry Pi でキャラクターLCDを使うには

Raspberry Pi でLCDを使うには、I2CやSPIで利用できるものが簡単です。調べてみたところ、色々わかったことがあったので、備忘録としてブログ記事にしておきます。(ちなみに、「Raspberry Pi でLCDを使う | hiro345」に具体的にLCDを使う方法について説明をしてあります。)

LCDを購入してすぐ使えるのがやっぱり楽なので、スイッチサイエンスのI2Cで使えるLCDがよく使われているようです。「I2C controlled 8×2LCD Breakout for Raspberry Pi – スイッチサイエンス」ですね。ただ、これだと8×2行と小さいので、用途によっては足りないかもしれません。値段は864円です。組み立てられているのと、そのまま差せるのが便利です。中身は秋月電子の「I2C接続小型キャラクタLCDモジュール 8x2行: ディスプレイ関連 秋月電子通商 電子部品 ネット通販: AQM0802A-RN-GBW」で320円なので、モジュールを自作できる人はそちらを使うのが良いでしょう。ブレッドボードで使ったりするには変換モジュールキットの「I2C接続小型LCDモジュールピッチ変換キット: 組み立てキット 秋月電子通商 電子部品 ネット通販: AE-AQM0802」が便利なので、こちらを選ぶこともできて、値段は600円になります。ハンダ付けが必要になります。このLCDが使っているコントローラがST7032で、プログラムを作成するときには、そのスペックシートを参考にする必要があります。

16×2行だと、スイッチサイエンスの商品では下記があります。どれもI2Cで使えるので便利なのですが、少々値段が高い感じもします。ボタンがついていて便利なのですけど。コントローラはMCP23017です。

それで、16×2行のものを秋月電子で探すと、「I2C接続キャラクタLCDモジュール 16x2行 白色バックライト付: ディスプレイ関連 秋月電子通商 電子部品 ネット通販: ACM1602NI-FLW-FBW-M01」があります。コントローラはST7066です。800円なのでスイッチサイエンスのものよりも安いのですが、Readをするとハングアップするとか、I2Cの通信クロック数を落とす必要があるとか、制限があるということで使い勝手が悪いという問題があります。問題なのは、搭載されているPIC16F689のプログラムらしいので、互換のLCDを自作する方法が「I2C LCD ACM1602NI用プログラム」に紹介されています。PICは「PICマイコン PIC16F689-I/P: マイコン関連 秋月電子通商 電子部品 ネット通販」が160円で入手でき、「3.3V動作LCDキャラクタディスプレイモジュール 16×2行 バックライト付白抜き: ディスプレイ関連 秋月電子通商 電子部品 ネット通販: SC1602BBWB-XA-LB-G」(800円)と組み合わせれば良いので、PICプログラミングがわかっていて、回路もわかるなら選択もありえそうです。「秋月I2C接続キャラクタLCDモジュールをリカバリーできるファーム公開: エアーバリアブル ブログ」というページもありました。ただ、ここまで来ると、LCD+マイコン(AVRなりPIC)でI2Cインタフェースを実装すればいいという感じになってきて、少しハードルが高い感じがします。

ただ、こうなると、「ちびでぃ~の2 フルセット 頒布始めました « ちっちゃいものくらぶ」が1500円で販売されているので、PICとかで頑張るなら、このArduino Uno互換機を使って、これとRaspberry Piから文字を送信したら表示されるようにした方が楽なのではないか、とよくわからないことを考え始めてしまったりもします。

それはそれで面白そうなのですが、簡単に安くという基本に戻って調べると、ストロベリーリナックスの「I2C低電圧キャラクタ液晶モジュール(16×2行) – SB1602B – ネット販売」で667円+消費税がありました。バックライト付きだと「I2C低電圧キャラクタ液晶モジュール(16×2行)[バックライト付] – SB1602BW – ネット販売」で800円+消費税。どちらもI2Cで、コントローラは「ST7032i」です。

ストロベリーリナックスでも8×2行のLCDがあって、「ミニI2C液晶モジュール(8×2行)[バックライト付] – SB0802G – ネット販売」が419円+消費税。1μFのコンデンサが3個必要なのと、リードが1.5mmピッチだという点には注意が必要です。バックライトなしは「ミニI2C液晶モジュール(8×2行)[バックライトなし] – SB0802GN – ネット販売」で370円+消費税。注意点はバックライト付と同様。これらもコントローラは「ST7032i」です。

文字が大きいものもあります。「【大型】I2C低電圧キャラクタ液晶モジュール(16×2行)通過型 – SB1602E – ネット販売」で1200円+消費税。これもコントローラは「ST7032i」です。

有機ELの「グラフィック有機ELモジュール100×16[青色] – SEL10016B – ネット販売」もあります。色は他にもあります。金額は1400円+消費税です。コントローラは「WS0010」。

他には、共立エレショップだと「【共立エレショップ】>> 薄型16文字2桁低電圧キャラクタLCD バックライト無: 【能動・受動・機構パーツ】 << 電子部品,半導体,キットの通販: SCG002BUTB-L-G」というのが926円でありますね。

ということで、こうやって整理してみると、8×2行はスイッチサイエンス、16×2行はストロベリーリナックスが良いかなぁ、という感じです。自作を楽しむなら秋月電子ですかね。Arduino+LCDにするならちっちゃいものくらぶも選択肢になりますかね。うーん、どれにするかだけでも悩んでしまうなぁ。

追記1:Raspberry Piでの実績は調べてませんが、aitendoさんのものが安くて良いかもしれません。「I2C低電圧キャラクタ液晶モジュール(16×2行) – aitendo@shopping: SPLC792-I2C-M」375円+消費税。ピンは別途購入してハンダ付けが必要そうです。「I2C低電圧キャラクタ液晶モジュール(16×2行) – aitendo@shopping: 16X2-SPLC792-I2C」290円+消費税というLCDだけのものもあるようですが、そちらはコンデンサなどを自分でつける必要があります。「OLEDモジュール(128×64/3バス) – aitendo@shopping: VGM12864-3S」1350円+消費税というのもI2Cですが、本当にいろいろあるのですね。aitendoさんは全体的にArduinoで動作確認をされているようなので、Raspberry Piで使えるかどうかが気になるところです。

追記2:「LCDモジュール SC162シリーズ」のページもざっと読んでみました。勉強になりました。

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