電子工作好きのためのLinuxハードウェアが続々登場

最近のLinuxハードウェアはPCだけでないから面白いですね。「5000円から 遊べる!役立つ! 激安Linux機が面白い」という特集が日経Linux 2013年8月号で紹介されています。雑誌購入してから、もう1週間以上経ってしまっているのですが、紹介。

Raspberry Pi、Wandboard、BeagleBone、Cubieboard、CuBox、Intel NUC と、最初の3つぐらいは以前から聞いたことがありましたが、残りの3つは聞いた覚えがありませんでした。

Raspberry Pi では、カメラモジュールで顔認識をさせるにあたり、OpenCVを使っています。OSはRaspbian。知らなかったのですが、クロスコンパイルの環境を用意して開発するのではなく、Raspberry Pi上で直接開発するんですね。

BeagleBoneは「JavaScriptでハードウェアを制御できる特別な開発環境」が売りだということで、JavaScript好きな人にとっては興味がわくのではないでしょうか。JavaScript好きな人に限ってJavaScript嫌いだったりもするので、そういう人がいるかどうか謎ですが… 何言っているかわからないですね。すみません、わかる人にはわかるはず。OSはAngstromが標準だとのこと。他のものも使えるようです。開発環境はCloud9 IDEだとのこと。わくわくしますね。

CubieboardはSATAのインタフェースつきだということでSSDからの起動が可能だということです。49ドルだということなので、大容量HDDと組み合わせて低電力消費のファイルサーバとかが手軽に作れそうですね。普通に大容量HDDのNASを購入した方が安いという話もありそうですが… OSはAndroid 4.0.3 が標準で搭載されているそうです。記事ではSATAのSSDからDebian起動をしているので、AndroidとLinuxのデュアルブートとかできるということです。用途がすぐには思いつかないですが、面白そうですね。

残りのハードウェアについても面白そうな利用方法が紹介されています。こういったハードウェアは基本的に電子工作が好きな人が飛びつく気がしていますが、どうでしょうか。

他の特集は「Linux超再入門」。操る力、繋げる力、解く力、導入する力、管理する力、という5つの力をアップするためのTipsが紹介されています。特集1つで1ヶ月で何とかなる力は大したことがないのですが、基本を知るという意味では読んでおくと良さそうです。個人的には設定ファイルのありかとソースコードのありかとログファイルのありかがわかっていてLinuxの基本的なコマンドを知っていればあとは何とかなるんじゃないかと考えています。もちろん「ブートローダから読め」と言われるとつらいので、こういう入門記事も軽くチェックして知識が古くなりすぎていないかは軽くチェックする派です。

「すぐ仕事に役立つシェルスクリプト40」という特集もあり、シェルスクリプトの勉強になります。こういうのは役に立ちますね。Java、Ruby、Perl、AWK、PHPで書いた方が楽じゃないか、とも思ったりするのですが、Linuxサーバ管理とかをしていると、そういったプログラミング言語を使ったプログラムを実行できない場合もあるので、シェルスクリプトの知識は重要です。あ、もちろん、最近のPaaS系をみていると「Rubyデフォルトでインストールするでしょ」的な感じがありますけどね。GoogleはPythonが好きなので「Pythonデフォルトでインストールされているでしょ」的な感じもありますし、そういう意味ではシェルスクリプトでがんばらないといけない環境は減ってきていますが、まぁ、やっぱり知っていた方がいいでしょう。

mrubyの記事は「つぶやきで扇風機を動かそう」という内容で、こちらもインターネットサービスとローカルのハードウェアを連携させるということで面白いですね。どれくらいの読者がついていっているのかわかりませんが。

ということで、今月の日経Linuxも面白いです。

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