大規模サービス技術入門を読み返してみた

もう1年以上も前の書籍になりますが、「[Web開発者のための]大規模サービス技術入門 ―データ構造、メモリ、OS、DB、サーバ/インフラ (WEB+DB PRESS plusシリーズ)」を読み返してみました。

面白いですね。1年経過してしまうと内容が古くなってしまいますが、まだまだ参考にできるところが多くあり、勉強になります。メモリ、SSDともに安くなっているので、性能上ボトルネックになりそうな箇所には大量メモリを投入してSSDを使ってあげれば、いろいろな点について、解決できるようになっている気がしてきました。

仮想マシン用のホストマシンは特にディスクIOによる性能劣化が激しいので、SSDとかが良い気がします。RAMディスク上に設定変更が少ない軽量なゲスト仮想マシンを配備すれば、かなり良い性能で動いてくれそうな気がします。仮想マシンで運用するようになれば、少々ホストマシンで問題が発生しても、すぐに別のホストマシンへ移動して再開させることができるようになるので、たとえば40万円のサーバ専用機を購入するより、15万円のPCサーバを2台購入して片方をスレーブ仮想ホストマシンとして置いておくようにした方が、コストパフォーマンスが良いという気がします。まぁ、稼働させるサーバの内容にもよりますが。

ちなみに、本書を読むと、はてなではサーバの性能を測定するためのツールをたくさん用意していて、何か問題が合ったらすぐに交換できるようにしているということが書いてありました。それで、「そういう姿勢は大切だなぁ」と思いました。ツールをきちんと自家製で用意することにより、作業効率をあげたり、運用効率をあげることができるわけなので、「何かのOSSを持ってきて、ただ動かしてみました」というのとは意味が違いますから。

インフラ系に興味がある人はすでに持っていると思いますから改めてお勧めする必要はないでしょう。これまで興味を持ってきていない人はたぶん運用よりも開発がメインだという人だと思います。これからのクラウド時代を生き抜くにはインフラに関わらない開発者も読んで知っておくと良い知識がたくさん紹介されていますから、ぜひ読んでみてください。

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