Kaizen

「マンガでわかるトヨタ式カイゼン」をざっと読みました。「カイゼンのドラゴン」という異名を持つ主人公が生産ラインに立つ人の作業をチェックして、「カイゼンの仕方」を教えます。ポイントは主人公はコンサルタントみたいな立場なので、例は出すけど実際のカイゼン案は担当者が出すように徹底をしている、という点です(たぶん)。社内でのカイゼンワークフローをきちんと確立するということ、カイゼンを提案して実施できる人をきちんと評価するということ、が重要だということで、これだけ書くと当たり前のように聞こえます。トヨタでは、具体的な実施方法があり、視える化も徹底して行っているということがすごいことなのでしょう。

極端にいえば、やっていることはPDCAなので、それが生産ラインの現場でまわるようにしているわけですから、どの分野にも応用が聞くはずです。というか、PDCAの具体例のような気がします。ですから、ソフトウェアの開発においても、参考になる部分が多いと思います。アジャイル方式は「トヨタのカンバン方式」に強く影響されている、といった話も聞きますから、改めていうことでもありませんが。しかし、ソフトウェア開発では、生産ラインのように「各自の負担をならす」とか、「各自の作業時間を計測してムダをはぶく」みたいなことは難しいので、そういうのは、どうすればいいのかが、考えどころのような気がします。

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