MPLAB Xを使う

PICの開発をするにあたって、統合開発環境を利用する場合はMPLAB Xを使います。Microchipが無償で提供をしています。

MPLABX | Microchip Technology Inc.」へアクセスをして、必要なものをダウンロードしましょう。サイトを日本語版にすると、ダウンロードできるアプリのバージョンが古くなるようです。好きな方でダウンロードすればいいでしょう。PIC24FJ64GB002を使っている場合は、MPLAB® X IDE v2.05 と MPLAB® XC16 Compiler v1.21 とをダウンロードしてインストールすれば良いでしょう。

インストール自体は難しくないはずです。両方ともインストールしたら、起動してメニューから ファイル→新規プロジェクト として、新規プロジェクトを作成します。ウィザードで順に、チップに「PIC24FJ64GB002」、プログラマに「PICKit3」、コンパイラに「XC16」を指定します。このあたりは自分が使っているものに合わせてください。

PICKit3から電源供給をする場合は、できあがったプロジェクトのプロパティでPICKit3の設定をカスタマイズします。「Option categories」で「Power」を指定して表示される「Power target circuit from PICkit3」にチェックをいれてから、Applyをクリックすると設定されます。

プロジェクト内の「Source Files」を右クリックして、New → C source を指定するとダイアログが表示されるので、そこから main.c を作成します。(「main.c – ohwada – 大和田の個人プロジェクト – Google Project Hosting」を参考にさせていただきました。)

#include "p24FJ64GB002.h"
#include <ports.h>
#include <stdlib.h>

#define CLOCK_FREQ 32000000UL
#define LOOP_COUNT CLOCK_FREQ / 50000UL

_CONFIG1(WDTPS_PS1 & FWPSA_PR32 & WINDIS_OFF & FWDTEN_OFF & ICS_PGx1 & GWRP_OFF & GCP_OFF & JTAGEN_OFF)
_CONFIG2(POSCMOD_HS & I2C1SEL_PRI & IOL1WAY_OFF & OSCIOFNC_ON & FCKSM_CSDCMD & FNOSC_FRCPLL & PLL96MHZ_ON & PLLDIV_DIV2 & IESO_OFF)
_CONFIG3(WPFP_WPFP0 & SOSCSEL_IO & WUTSEL_LEG & WPDIS_WPDIS & WPCFG_WPCFGDIS & WPEND_WPENDMEM)
_CONFIG4(DSWDTPS_DSWDTPS3 & DSWDTOSC_LPRC & RTCOSC_SOSC & DSBOREN_OFF & DSWDTEN_OFF)

void delay(WORD msec) {
    DWORD cnt;
    while (msec--) {
        cnt = LOOP_COUNT;
        while (cnt--) {
            Nop();
        }
    }
}
int main() {
    mPORTBOutputConfig(IOPORT_BIT_15);
    while (1) {
        mPORTBWrite(0); // on
        delay(500);
        mPORTBWrite(IOPORT_BIT_15); // off
        delay(500);
    }
    return EXIT_SUCCESS;
}

このプログラムで、PIC24FJ64GB002 の26pin(RB15)にLEDをつけて点滅させることができます。メニューのRunからBuild Main Projectを指定するとXC16コンパイラでコンパイルと実行用ファイルが生成されます。PICkit3経由でPICにプログラムを書き込むには、メニューからRunからRun Main Projectとします。

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