なぜ人は貧乏になるのか

「なぜ人は貧乏になるのか」についての経済学では研究をしていて、そこからわかったことをまとめた本があるようです。「「貧乏人の経済学」はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」を読んで知りました。実際の書籍は読んでいませんが、Amazonの書評とあわせて、いろいろと考えさせられました。


なんだかよくわからない人が募金箱を持って街頭で季節外れの寄付金を要求してくる世界を知ったときから、募金やら寄付といった行為に対しては、気軽にできなくなってしまったのですが、むやみに寄付や援助をするのではなく、本当に役に立つのなら、気持ちだけでも出したいと考えています。

しかし、実際のところ、自分が寄付したお金がどこへいって、どのように使われたか、というのが、追跡しにくいですし、追跡する時間もないので、入り口のところ(募金するところ)で判断をするしかないのが現実です。「誰かが着服していた」とか「ある国への支援物質は裕福層へ横流しされていた」といった話を聞くと、募金とか寄付をするモチベーションが下がります。そういう悪い人がいるから、募金や寄付をしない、というわけではないのですが、賛同できるもので目に見える形のものに対しての方が、やりやすいと考えています。

ということで、この書籍にも興味を持っています。「貧乏な人は自分の人生のあまりに多くの側面について責任を背負い込んでいます。金持ちになればなるほど、だれかが「正しい」判断を代わりに下してくれます。」という文があるようですが、納得のできる話です。あることについて周りに詳しい人がいれば、その人の判断を頼りにして、行動するということは、よくあることです。経験・知識がないことについて責任を持つということは大変なので、お金で解決しているということが多いのです。例えば、電力や水道については、自家発電や自分で引水するより、電力会社や公共水道会社に頼った方が便利ですし、安全です。安全かどうかについては、基本的に電力会社や公共水道会社に責任を委ねて、細かいところは自分で判断しなくても済むようにしているわけです。

社会システムに守られている分、他のことに集中することができて、そのおかげで充実した人生をおくることができる、ということになると、そういうシステムを構築することが大切で、そこへの投資であればしても良い気がしてきます。システムが安定稼働するようになると、そこで発生する利益をピンハネする人がでてきますが、そこはピンハネするのではなくて次世代への投資となるようなエコシステムが構築できると、いいのだろうなぁ、と思います。

読んでみたいですねぇ。

同じカテゴリの記事: Book