Sigilで電子書籍

電子書籍の作り方、売り方 iPad/Kindle/PDF対応版」を購入して読んだのですが、今度はちょっと実践もしてみました。

この本は、丁寧に電子書籍関係のデバイス、フォーマット、サービスについて説明をしてくれているので、ざっと読んだだけでも感じがつかめます。とりあえずは、Sigilの使い方について書いてあるページを参考にしながら、作業をしてみました。

最初に、OpenOffice.org で文章を記述して、HTML形式で保存しました。これを、Sigilで読み込んだところ、読み込みはするのですが、保存するときにHTML形式のファイルは保存できない、といったエラーがでてしまって保存ができませんでした。ということで、Luke OOo – Writer2epub をインストールして、これを使ってepub形式で保存したものを原稿としてみました。こちらで保存したものは、Sigilで調整可能でした。

ちょっと使ってみた感想としては、目次部分まではOpenOffice.ofgで作っておいて、実際の執筆はSigilを使うのが良さそうです。OpenOffice.orgで指定した書式がなくなってしまったりするため、OpenOffice.orgで細かい調整をしても、結局Sigilでやり直しになってしまうからです。実際に簡単なテキストを用意して、カバーをつけて、目次もつけてみたところ、それなりのものができあがりました。Sigilで調整をしてEPUBフォーマットの妥当性検証もしてから、iTunesのブックへできあがったepubファイルをおいて、iPod touchへ持っていってみたところ、きちんと読めました。それなりの本らしく見えて、なかなか良さげです。

ところで、「電子書籍の作り方、売り方 iPad/Kindle/PDF対応版」では、Word2007へ画像をはめこんでPDF出力をするという方法も紹介されていました。A4サイズの書籍の場合は、Word2007のページ設定をA4で、余白を0にして、そこへ1ページずつ図を挿入すれば良いようなのですが、OpenOffice.orgの場合は、Impressというプレゼンテーションツールがあり、こちらを使った方が断然楽なはずです。PDFへの出力もOpenOffice.orgなら簡単にできますから、そちらを試してみました。

実際にやってみると、作業自体は非常に簡単で、あっという間にできてしまいます。単にPDFを作成するだけなので、それはそうですよね。問題は中身なわけで…。Impressのようなプレゼンテーションツールを使ったり、GIMPのような画像処理ソフトを使うと、手間はかかりますが、レイアウトフリーの作品を作ることができます。ある程度のレイアウトをしっかりとつけたい場合にはテンプレートを用意すれば良いでしょう。絵本系の書籍は、結局のところ画像編集をするしかないので、そこでどれだけ頑張れるかが、勝負となりそうです。

さて、できあがった電子書籍は、iPod touch、iPad、Galaxy Tab などへもっていくのですが、いろいろな方法があります。Appleの製品では、iTunesのブックへファイルを登録して同期をとるのが一番簡単です。iPod touchへは、これで簡単に導入できました。ただ、Stanzaへ持っていく方法がよくわかりません。そこで、Gmailへファイル添付でメールをおくってみました。iPod touch, iPadでは、どのアプリケーションで添付ファイルを開くか聞いてくるので、そこでStanzaを指定するなり、iBookを指定するなり、適切に対応すれば読めるようになります。

Galaxy Tab ではメール添付ではうまく保存ができなかったので、Webサーバ経由でダウンロードすることにしました。最初、ダウンロードすると、ファイルの拡張子が .txt となってしまって、うまくいかなかったのですが、Webサーバ側で「AddType application/epub+zip epub」を追加して再起動をしたところ、きちんとダウンロードしたファイルの拡張子が .epub となり、「ブック」へインポートできました。

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関連リンク:
電子書籍の作り方、売り方 iPad/Kindle/PDF対応版 – hiro345

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