Ruby開発者 まつもとゆきひろ氏から学ぶ「ハッカー・マインド」

Ruby開発者 まつもとゆきひろ氏が講演をしてくださるということで、聴きに行ってきました。テーマは「ハッカー・マインド」。気さくな雰囲気で、面白い話をしてくださいました。まつもとさん、運営者の皆様、ありがとうございました。

NSEGで、とみたさんがよく使っている「Rabbit」をまつもと氏も使用していました。聴講者に学生さんが多いこともあってか、Rubyそのものや技術的な内容よりも精神面での話をすることにしたようです。

まつもと氏の考えなどは「英語力は最強のレア・カード!Ruby開発者 まつもとゆきひろ氏から学ぶ「これからのエンジニアが生き抜く方法」 | DMM英会話ブログ」で結構紹介されているようです。今回は、本人から生で聞けたということが良かったです。人柄と話方と内容はやはりワンセットなのでインパクトが違いますから。

「他の人に頼んでも解決できないことがあったら、自分でやろう」というマインドが大切だということ、最近は個人の情報発信力が高くなってメディアの質が変化してきていることから個人で世間へ影響を与えることができるということ、といった内容が印象的でした。

「パターン認識能力が高いことが成功への近道」という話もあり、「成功するには、まずは成功すること」、「わらしべ長者から学べること」という面白い話もありました。「簡単なものからでも価値は生み出せる」「必要としている人にとっては価値が高い」「手を入れることで価値があがる」みたいな感じで、いろいろな評価軸で見ると、価値が逆転してしまうものがあるということでした。

エンジニアの場合は、成果物も重要ですが、能力も重要で、「相対的に持っている人」となれることがポイントとしてあるのではないか、という話もありました。東京で一番、よりも、島根で一番の方が楽なので、そういった小さい成功からスタートして、どんどん成功を繰り返していけば、「成功するには、まずは成功すること」が実現できるようになるようです。

挫けそうになった時とか悩んだ時のエピソードを質問してみたところ、「RubyのHello Worldができるまでは辛かった。ただ、小さい目標を作って、少しずつ達成していって、継続できた。」とのこと。自分でどういうものを作るか、いつまでに作るか、そういったことを全部含めて、すべてデザインして開発をしていくわけなので、目標設定も自分で決めて達成感を得ながらやっていくことが重要だと教えてもらえました。

何に価値があるのかは、やっている最中はわからないことも多いのですが、少なくとも自分にとって面白いことは、自分にとっては価値があることなので、そこで技術を磨くというのが良いのだろうなぁ、と感じました。

新年から楽しい話が聞けて良かったです。この場を借りて、あらためて、謝意を表明します。「ありがとうございました!」

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