USBシリアル変換器を自作するには

USBシリアル変換器を自作してみたいと思っていたところ、インタフェース 2014年12月号に掲載されていたので、購入しました。なかなか時間がとれなかったのですが、ようやく時間ができたので、やってみました。

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雑誌の方は、USB機器の解析をするのが本題で、USB解析用のUsbStudyというのがメインなのですが、応用例としてシリアル変換器の作り方も紹介されているのです。部品を揃えて組み立ててから、MPLABX IDE、xc18コンパイラをダウンロードしてWindows 8.1 へインストールし、Pickit3 を使ってファームウェアをPICへ書き込みました。ちなみに、回路図に間違いがあって、USB端子のD+、D-とPICのD+、D-のピンを接続するところを逆にする必要があるそうです。雑誌インタフェースのサイトに訂正が掲載されていました。

UsbStudyも作成してみました。シリアル変換器とほとんど同じです。UsbStudyの電源には本家ではDCジャックを使っていましたが、それにあうACアダプタを用意するのは面倒だったので、USBのACアダプタを使えるようにmicroUSBのDIP化キットを使いました。100円ショップでUSBケーブルを買ってきて切って使った方が安かったかもしれません。

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このように、ブレッドボードを別々にして作ったのですが、どうせ別々に使うことはないだろうと思ったので、つなげてみました。GND、5Vは共通にしてあります。それぞれのPICのUARTのTX、RXもつなげてあります。

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USB機器として、マウスをつけましたが、端子に直接差すより、延長ケーブルをつけた方が、抜き差ししやすかったので、そうしています。最初の方の接続テストは無事クリアしたので、この後は、いろいろなデバイスをつけて解析してみようと考えています。ちなみに、100円ぐらいのケースに入れて持ち運びもできます。

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なお、雑誌で紹介されているプログラムがWindowsアプリなので、OS Xなどで動作しないというのが残念です。現時点ではPickit3がそもそもYosemiteでは動かないらしいので、Windowsを持っていないと実験はできないみたいですね。Linuxへ移植とかしてみたいところですが、コード量がそこそこあるようだったので、簡単ではなさそうです。ちなみに、USBの解析をするだけなら、Linuxマシンの方が良かったりするのかもしれません。とりあえず、USBに対応したマイコンについて使ってみたかったので、動いて嬉しかったです。

USBを使ったデバイス開発も楽しそうなので、もう少し調べてみようと考えています。

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