MySQLのデータベースをGUIで操作したいときに、OpenOfficeを利用することができます。ただし、大抵データベースへのアクセスは安全な環境で行う必要があるので、暗号化された通信路を使いたいはずです。そんなときは、OpenSSHでポートフォワードをします。今回はFedora Core 3 でUTF-8を使って作成したserver.localdomainというホストで動作するMySQLのデータベース test への接続をしてみました。
必要なもの
- PuTTY (OpenSSH クライアントとして使います)
- puttyjp(PuTTYのパッチ)
- Java2 SDK 1.4 以上
- OpenOffice 1.1.4 以上(Javaを使う状態でインストール)
- MySQL JDBC (Connector/J)
設定
- SSH でポートフォワーディングを有効にしてサーバ(server.localdomainとする)へログイン
PuTTY設定画面で、[接続]-[SSH]-[トンネル]で設定
[源ポート] 3306
[送り先ポート] server.localdomain:3306
[●ローカル ○リモート ○ダイナミック]
の状態で[追加]をクリック -
OpenOfficeでオプションを設定
表計算ドキュメントを開いて、OpenOffice.org Calc を起動し、[ツール]-[オプション]で表示されるダイアログで設定します。
[OpenOffice.org]-[セキュリティ]にある[Java]で、[ClassPath]の[検索]ボタンをクリックし、[アーカイブ]へ次のファイルを[追加]
mysql-connector-java-3.1.10-bin.jar
このファイルは、Connector/Jをダウンロードしてきたファイル(mysql-connector-java-3.1.10.zip)を展開すると手に入れることができます。 -
OpenOfficeでデータソースを設定
1.[ツール]-[データソース]で[データソースの管理]ダイアログ表示
2.[新しいデータソース]をクリックして、新しいデータソースを作成
3.全般
名前:たとえば test
接続:データベースの種類:JDBC
データソースURL:jdbc:mysql://localhost:3306/test
4.JDBC
JDBCドライバクラス:com.mysql.jdbc.Driver
URL:jdbc:mysql://localhost:3306/test
ユーザー名:mysql
5.[OK]ボタンをクリック
実行方法
- SSH でログイン(ポートフォワーディング開始)
- OpenOffice で操作
表計算ドキュメントを開いて、OpenOffice.org Calc を起動し、[表示]-[データソース] とすると、データソースが表示されるので、編集したいデータソースを選び、テーブルを開きます。SQLによる更新はできるようですが、直接編集はできないようです。ツールバーにある更新ボタンをクリックすると、最新のデータ表示となります。(編集できると勘違いしてしまいました。)
ちなみに、
- OpenOffice 1.1.4 or Microsoft Access
- MySQL ODBC
でも試してみたのですが、こちらは文字コードが化けてしまい、使えませんでした。