Internet research

教育者を悩ますインターネットリサーチ

このインターネット時代に何かを調べたい学生がGoogleに頼るのはよくあることだろうが、必要なのは情報を探す能力ではなく、手に入った情報が正しいものかどうかを判断する能力だ。

職場でも愕然としたことがある。デザインパターンに関して各自が自分に合った教科書を購入するように連絡をしておいたところ、10日間で用意できた者が1人もいなかったのだ。インターネットで検索すれば良いと思ったらしいのだが、彼らがインターネットの特性を十分には把握できていないことが、このことからもわかる。

たしかに実習で調べものがあるのなら、最新の情報を得るための方法としてインターネット利用はいいだろう。しかし、理論的な話を体系的に理解しようという場合にはじっくりと机上で確認できる書籍が有利だし、大勢で議論をする場合には手元に資料を用意しておくのがよいはずだ。もちろん、情報の確からしさというものも問題だ。間違った情報を発信している人もいるので、そういったことを判断した上で、取捨選択をしていかなければならない。

そういう意味では、実はこれまで以上に情報の信憑性に対しては神経を使わなければならない環境になってきているのかもしれない。環境によって進化が発生するのだとしたら、これに対処できるようになれた人が生き残っていくのかもしれない。

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