何のことかと思ったら、Apache Derby を NetBeans へ組み込んで提供することになったという話のようだ。訳の内容はSunとApache Derbyの関係をきちんと把握していないようにみえるので、原文を読んでみた。
Sun plugs in open-source Java database
原文はきちんと関係を把握した記事となっているが、翻訳されるとこのように微妙にニュアンスがちがってしまうあたり、Apache Derbyがまだ日本では有名でないのが災いしているのだろうか。
とりあえず要約すると、
– Sun Microsystems は Javaサーバソフトウェア製品にオープンソースのJavaデータベースを含めて配布する
– SunのNetBeansというオープンソースの開発ツールからこのデータベースを使いやすくするプラグインを作成した。
– SunはApache Derbyプロジェクトへ貢献をしてきた
– Sunがサポートするバージョンは open Java DB といわれる
– 最新のJavaエンタープライズシステムスイートに含める
– NetBeans version 5.0で、open Java DB を使ったJavaアプリケーションの構築と配備を簡単にできるようにプラグインを提供する
ということで、タイトルは「サン、open Java DB の提供を開始」とするか「サン、オープンソースJavaデータベースを採用」といった方が意味が近いのかもしれない。
補足しておくと、タイトルが「サン、オープンソースJavaデータベースの提供を開始」となっていて、「Sunは、同社がサポートするApache Derbyデータベースを、」という訳が本文にあったため、印象がずいぶん変わってしまっていました。読み直してみると、90%の訳はあっているのに、10%の訳が違うだけで、全然違うものになってしまうのだと考えさせられました。